【読書記録】青空エール18 ★★★★☆

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青空エール 18 (マーガレットコミックス)

河原和音同時発売!忙しいったら。

一途すぎる主人公と恋人、周囲の人間は全員いい奴。
が持ち味の河原和音作品が次のステージに進んでいるなぁと感じさせる青空エール。

これまでの一話完結型の良い話ではなく、吹奏楽部と野球部の三年間。
しかもどちらも全国を狙える名門校。
そんな中、初心者として吹奏楽部に飛び込んだ主人公がトランペット奏者として、野球部のキャッチャー大介と共に全国を狙う……

のだけど、全く甘くない。二人の関係は深まるし、周囲に河原節の「無条件にいい奴」もたくさんいるのに、勝てない。勝って当たり前な名門校なのにとにかく勝てない。全国に進めない。漫画の主人公ならどんどん育って主戦力になっていくだろうはずが、3年になっても後輩に馬鹿にされる。
中学からキャッチャーとして期待される大介も、ストイックさが過ぎて苦悩する。

18巻ではついに進んだ甲子園で、「甲子園でブラスバンドとして応援する」夢が叶うが… またしても勝てない。そしてつばさにとっては最後の普門館が始まるが…この先どうなるんだろう。最後の最後に結果を残せるのか。それとも最後までこの作品で「勝利」を見せないのか。

主要登場人物がメチャクチャいい奴揃いなだけに、この展開はギュインギュイン引き込まれる。ああ、城戸にもいい結末があるといいなぁ。

で、18巻でようやく初キス発生。奥手すぎるよキミタチ!ヤッホウ!