【読書記録】宇宙兄弟 26 ★★★★★

スポンサーリンク

宇宙兄弟(26)

油井亀美也さんが宇宙に飛び立った日に、物語としてピークを迎える巻が発売される奇跡のような展開です。
南波六太、ついに宇宙へ。

様々なトラブルに見舞われたムッタと、結束したジョーカーズの面々がこの巻全体ではしゃいでいてワクワクしっぱなしです。トラブルもあるにはありますが…これまたカッコいい。
さすがに宇宙に飛ぶと煩わしい人間関係もなく、致命的なトラブルもないので逆に安心して読めますな。
気心の知れた仲間と一緒で、常時監視体制にあり、定期的に家族との通信もあり、地球で身内に緊急の用事があればすぐに連絡が飛んでくる。そして久々にヒビチョフからの連絡。
以前の巻で吾妻さんが「宇宙の旅は孤独ではない」と憤ったシーンがありましたが、大いに納得できます。むしろ世界で一番孤独と無縁な仕事のようにすら感じられます。
このマンガに出会っていなかったら、「宇宙の旅は孤独」というイメージのままでいただろうなぁ。

一方地球ではシャロンおばさんの状態に異変が。
シャロンおばちゃんの存在は、読者として巻が進むごとに大きくなっていて、おばちゃんが亡くなってしまったら、どれだけ泣いちゃうんだろうと気が気でありません。
「It’s a piece of cake!」という言葉の力強さもどんどん増していてほんともうシャレにならないくらいバヤイ。

愛すべきキャラクター、宇宙飛行に関するワクワクする知識、素晴らしい物語。
宇宙兄弟はここからが後半戦で、ここからさらにのめりこんでしまいそうな気がします。