Amebaブログのすだれ広告が酷い件

スポンサーリンク

毎日広告主側として仕事をしていますがあまり広告は踏みたくありません、raf00です。

「御社のマウスオーバー広告がウザいんですけど」と聞いてみた

昨年あたりからネット広告業界で積極的な取り組みが行われ始めている動画広告ですが、GoogleがGoogle Display Networkで始めたエンゲージメント広告が、ユーザーストレスを読み違え大変な批難を受けています。

確かに、広告部分に2秒オンマウスしていると動画が再生されるというエンゲージメント広告、スカイスクレーパーなどのサイドカラムに置かれる広告種であればまだしも、フルバナー(468×60)やリーダーボード(728×90)で設定されると、スクロール中にマウスカーソルが引っかかってしまい意図せず開いてしまうので大変ストレスが溜まりますね。
誤クリックで広告を開くのも気分が良くないものですが、クリックなしで広告を展開されてしまうというのは本当に嫌なものです。

しかし、それをさらに超えるストレスマックスな広告がAmebaで始まっているようです。

こんな感じで一見ほとんど広告を意識できませんが。

sudare01
ヘッダーの「ホビット 竜に奪われた王国」部分にマウスカーソルが触れると…

sudare02
ズバッとすだれのように巨大な広告がせり出してきます。

もうね、コンテンツ全然見えません。デカい。ウザい。
この広告、ヘッダーナビゲーションの下横一線が作動ポイントになっているので、かなりの確率でビローンと広告が表示されちゃいます。
もうね、なにこれひどい。
■何度目だこの展開
Googleのエンゲージメント広告にしても、このAmebaバナーにしても、ユーザーの思惑を超えてせり出してくるところは、一時期のFlash広告ブームの頃を思い出させます。あるいはさらにその前の「末期のLycos」のような時代を。

ネット広告というのはどうも周期的に
・限られていた枠を一気に広げていく時期
・ユーザーの不満が爆発してシンプルに立ち戻る時期
を繰り返しているようで、現在は前者が極まりつつあるようです。

またアメリカでは、Yahoo!Japanのトップページがしばしば行っているようなページ横や主要なデザイン部分をジャックする広告をアドネットワークとして提供する仕組みが販売されだしているようです。
ページジャック広告というのはこれまで「お値段はガッツリ高いが、それでも出稿する意義がある」広告主と、「ユーザーストレスが強く、サイトの印象自体を売り渡す」媒体側が、大きなハードルをお互い乗り越えて出稿してきました。そのお値段からページジャック広告というのは数が少なく新規性もあって受け入れられてきましたが、ネットワーク化することで各媒体がカジュアルにページジャックされるようになったら……きっとウザいでしょうねえ。

raf00も広告主として仕事をしており、昨今のリスティング広告やリマーケティング広告のCPC高騰に泣かされながら、「新しい枠を!より効果的な枠を!」という願望を持ちつつ働いていますが、しかしインターネットそのものが良質な場であり続けるために、ユーザーのストレスを考えて一定のバランスを保った運営がなされてほしいなぁと願ってやみません。

コメント