衰退するfacebookと「ソーシャルグラフの疲弊」、でTwitterは?

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年末の諸々の用事を済ませてようやく文章を書く時間ができましたよ。raf00です。
毎年年末になると「じっくり今年の出来事でもまとめてみたいな」と思うのですが、毎年年末になると言及したいホットな話題が出てくるものですね。困ります(ニヤニヤしながら)。

年末に入り、facebookの衰退ぶりが報じられています。

Facebookはなぜ衰退したのか?そしてこれからのSNSとは?
The End of the Facebook Era
確かにFACEBOOKが終わっていってるな

 

現在「facebookはユーザー数の拡大が続いているが、10代など若年層が別サービスに移行している兆候がある」という状況であるようです。

日本でも若年層を中心にLINEが急伸していますし、メッセンジャーアプリとしてだけでなく、固定のグループチャットとしての利用も盛んに利用されており、アメリカとはまた異なる衰退の大きなリスクを抱えています。

facebookはブーム当初から「リア充のドヤ顔ツール」「義理いいね!の世界」などと言われてきたり、クローズのようで全然クローズになってないツールだったり、そのサービス優位性利便性の核がサービスの品質や目的というよりも「ケタ違いに圧倒的大多数の人間が利用している」という規模そのものであったり(そしてそれは日本では達成しきれていませんが)と、様々な穴が指摘されてきましたが、今後、決定的な崩壊に向けての最大のポイントは「個々人が構築したソーシャルグラフの疲弊」になってくるでしょう。

SNSが数年単位で入れ替わるというのは宿命であって逃れ得ないものです。人間の交友関係や興味の方向というのは時間の経過とともに変化していくもの。3年も経過すれば多くの人の生活環境は変化し、交友する相手が変わっているものです。転職をすれば前職の仲間とも疎遠になりますし、ネット内での会話をする相手も変わってくるでしょう。人によっては交際に発展しそして別れソーシャルのつながりが疎ましくなっている人もいるかもしれません。
SNSは「繋がっている人たちどう動いていてそれが楽しく感じられるかどうか」が全て。
どれだけサービスレベルが向上したからといって「付き合いのなくなった前職同僚や遊ばなくなった友達ばかりが発言している」場には魅力がありません。
そうした相手たちの発言に目を通し、「いいね!」を押さなければならないストレスは大きく、この義務感のストレスがサービスの利便性を超えたタイミングで、個人にとってのそのサービスは終わります。所謂「○○疲れ」というものです。
このあたり、はてな増田のエントリが非常に核心的なポイントをついていましたね。

mixiのオワコン化はSNSの運命。戦略ミスとか関係ねぇ

mixiの衰退からは非常に学ぶ事が多いと思います。
増田で言及されている「SNSの生命線、核は強みになる独自機能でもなければ、個別の機能でもない」というのはまことに正鵠で、mixiもその全盛期までの間に危機的な改悪が数多く行われていましたが、しかしその改悪によってユーザー離れを発生させることはありませんでした。

1個のWEBサービスとしてこの疲弊を乗り越えていく方法としては「1ユーザーのライフを平均3年と見積もり、新しいユーザーを入れていくことでユーザー総数の減少を防ぐ」というものが考えられますが、これは100万人規模のユーザー数で回していけるタイプのサービスだけ。「みんながやっているからやる価値がある」SNSではこれは成り立ちません。
「知り合いやその他多くの面白い人と繋がれる」というメリットを求めて多くの人が一気に集まり、一気に集まるスタート地点が近いからこそ、ソーシャルグラフの疲弊が限界点に達するタイミングも近い。facebookは過去のSNSがたどってきた道をきれいになぞっているように見られます。

 
さて、facebookの終わりなどはだいたいネットの文脈を追っていた人なら「当然予想していただろう」話ではありますし、何かが終わるたびに毎度繰り返される同じ話でもあるのですが、一方で「これまでのネット文脈から考えるとすごく異質な存在」に見えてきているものがあります。
Twitterです。
Twitterは一時の新鮮さこそ完全に失っていますし、ユーザーの流動性も非常に低下しているようにみられますが、依然元気で終わりのパターンが見えてきません。
なんというか、WEBの世界の中で確固たる役割を確保してそこにどっしりと座っているような風格が見えてきます。

Twitterが強いポイントとして「構築したソーシャルグラフの疲弊」を防ぐ仕組みが数多く持たれているように感じられます。

・繋がりがfollow/followerで分かれており、「繋がりが増えた」とて「疲れ」につながる疲弊が溜まりにくい
・っていうかそもそもfollow関係は浅い繋がりでしかなく、他サービスに比べれば切りやすい
・followしつつも主要リストを見ていれば義理フォローは切り捨てられる
・疲弊のゲージが一定溜まってしまったらアカウントを1から作り直し、生きた交友関係を再フォローしソーシャルグラフを一新してしまえる

これらの特徴はTwitter初期の初期に多くのブロガーが語ったTwitterの利点ですが、これらの利点がブーム発生から5年が経過した今も強く利していることは、WEBサービスの歴史を眺め続けているネットウォッチャー諸氏も改めて注目し、今一度考えてみるべきポイントであるように思えます。
Twitter/facebook/LINEという3軸が固まった2013年でしたが、2014年これらの関係がどう変化していくかがまた改めて楽しみになりますね。

 

追記:で、こういう話になると「これまではソーシャルグラフだった、だから次はインタレストグラフだ!」って言い出す人が一定数いるのですが、この2つのグラフはそれぞれ役割が異なるので、「主食のご飯が飽きたから次の主食はイクラにしよう」っていうくらい変な話だと思います

追記:mixiが年賀状サービスを始めたのはソーシャルグラフを語る上でホントおもしろい話で、古びたソーシャルグラフは価値がゼロになるわけではなく、「年一回年賀状を送り合う仲」程度で維持されたりするので、日本人的ソーシャルグラフの象徴的存在に気付いてそれを組み込んだことは本当に慧眼だなと感じています。もっともその年賀状サービスだけ残ってもどうなんだっつう話はありますが。

 

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