「Twitterやめなかったら起きていること」と「何者かになるコスト」

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Twitterやめたら起きたこと

  • 放っておくと一人で遊んでいるが強制的にコミュニケーションを取るようになった
  • ネタを探すのが人生なのでライバルが増えまくって困った
  • 鬱っぽいツイートを見ても「またかよ」と動じなくなった
  • 鬱っぽいツイートをしてもつまらない反応しか返ってこないので信用する人の前でしか出さなくなった
  • 自己嫌悪していた言わなくていい過去を笑い話として語れるようになった
  • すぐ飽きてしまう写真を継続的に続けるよい機会になった
  • 加齢と共に友達を妬む必要がなくなってる
  • 使える時間は減っているのだけど、どうせその時間をゲームやおちんちんいじりに使うしなぁ…
  • 自分が何者かは元々どうでもよかった。元々書き手でしかないし。
  • ネタで買うお菓子や毒飲料の趣味が大変満たされる
  • 将来についてはTwitterどうこうではなく、家庭で話をしていて考えなきゃならない
  • Twitterで起きている事件に自分なりの優先度をつけてスルーできる(政治話などは基本対象外)
  • 話題になっているから、という理由でわざわざ労力を費やすことは少なく、あまちゃんもほとんど見なかったし、艦これもパズドラとケリ姫が忙しいのでやってない

結果元々Twitterやるのに向いてた。
正直人生をかなり前に進めてくれてる。
もっと早くからあったら良かったのに。

 

というわけで改変ですが、個人的にはこの増田が抱えている問題とは逆側にいるなぁと感じました。
元々中学の頃からしょうもないことを書いて人に見せるのが大好きでしたし、文通という形で友達でもない人たちとあれこれ話をするのが好きでしたし、むしろ特定の身内だけで延々ダベっていると飽きてしまい、所属するグループを点々と変えていくような性分でもあったので、インターネット以前からTwitterのような形を求めていたのだと思います。
まぁ、これは俺個人の話。

さて、この増田ですが、「自分で考えて書いたものを人に見せる」という楽しみをうまく消化できないまま、「書くことで何者かになりたい」と願ってしまったんだなぁ…と強く感じられました。
書いて書いて書いて、書いたものを読んでもらいたいと願う人にはどんな形であれインターネットは楽しいのですが、「インターネットでみんな承認欲求を満たしてやがる、羨ましい俺も!」という人には大変厳しい世界だと思いますのよ。
なんせフラットでオープンなインターネットの世界ではどの道の入門者もアマチュア上級者もプロも一緒くた、その上ワナビーの数は多く凄まじい倍率。ちょっと面白いことをした程度ならすぐに上書きされてしまうし、がんばってお山の大将レベルに上がったとて今度はより強力な人と自分を比べて妬んでしまう。
ホームラン級の話題を飛ばしてもそれは一瞬、しかも毎日ホームランは生まれているので継続的にヒットを量産しないと「みんなの知る何者」にはなれない。

とまぁ、そんな空間でありますので自分が何を目指していて、現実的に何ができて、何を対価として求め、それが適正であるかを見極めるのは大事なことであると思います。

というか、現実的な話としてはTwitterやネットなどは、ネットが仕事の人や書かなきゃ死ぬ人以外にとっては「現実との主従関係で従」なので、そちらで何者かになろうとする試み自体が遠回りと言えます。リアルで超楽しいことを見つけて、その興奮をネットでお伝えするくらいの方が全然Twitter的にも有益です。
また羨む対象となる「ネットの超すごい人たち」がその「超すごい」ことを成しえるためにどれだけのことをしているかを知ってしまうと、「うん…すごいんだけど、それよりも普通にのんびり日常を過ごしたいわ…」と思ったりするわけでなんというか無理、俺には無理…みたいに思えたりします。「楽して1日数個tweetしてれば有名になって札束持ってステマ依頼が殺到!オフ会のたびに女子とっかえひっかえ!」みたいなそんなウマい話はどこにもないわけで、「承認欲求とそのために自分が払うコスト」については、「書くことがその主目的」な人でない限りはよくよく考えたほうが良いぞと。

で、ネットを仕事にしていて、書くのが死ぬほど面倒くさいけどしかし書かずにはいられない面倒くさいraf00も、土日祝日の特に日中は極力ネットをしないようにしています。「1日2日ネットから離れたくらいで話題から取り残されたような孤独感を感じる」という感覚はraf00も感じたことがあり、いやそれはさすがにネットに毒されすぎだろう、映画を観る2時間ネットから離れたくらいで損失に感じるのはおかしいだろう、というかネットする暇がないくらいリアルを楽しめなきゃネットなんて百害あって一利なしだろう、と考えて以来、そうしています。そうしたらなかなか悪くないものです。

というわけで、ネットに振り回されてしまった元増田がTwitterから離れたのは悪くない判断だなと思います。後ろにいろいろ付け加えましたが、ただ改変したかっただけです。