“クックパッド至上主義”記事から浮かぶ、「男子料理的価値観」

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昨日ブロガーサミットに参加して「ブログとは!?」とあれこれ考えてエントリ書かなきゃなぁ…と思っていたのだけど、脳みそがしびれているのでまずはちょっと他の話でも。

増加する“クックパッド至上主義”な女性達 あなたはどう思う?

いやぁ、ひどい記事ですね。

いやもう、「親のレシピメモやレシピ本買ってる人なんて昔からいるんだから」っていう一言で終わらせてもいい話でしかないっちゃないのですが。しかしよくよく読んでみるとこのともさかの元旦那、世界に1つだけのスペシャルな馬鹿というわけでもなさそうで、序盤の展開あたりなどは典型的「男子料理」であり、身に覚えがあって冷や汗かいたりはするのですよ。

“良い気分転換になるし、なにより自分の味付けが大好き。では、「料理上手なのか?」と問われれば、そんなの完全に自己流で全然自信はないのだけど、なにせ一人暮らしの男が自分で食べる分だけを作るわけだからすべては自己責任。たとえ失敗しても、それはそれで納得がいくし、そもそも長年自分の味覚を満たすためだけに料理をしてきたのだ。そうそう目が飛び出るほど不味い味付けになるはずもない。”

この後の展開に大炎上ポイントが待っていたりしますが、この引用部分に関しては同じようなことをかつて言ってた、今も言ってる人、多いんじゃないでしょうか。いや多いはずです。そして恥ずかしながら俺も…言ってました。

なんつーかですね、男子料理って楽でいいんですよ。
半ば楽しみとしてやっているから食材にかけるコストもあまり気にしないし、自分の舌を基準にして突き詰めていけばいいんだから試行錯誤し放題、自分の楽しみとしての時間だから満足するまでいくらでも煮ていられる。
「結婚してからもたまに料理作ってやってますよ。俺はね、カレールーとかそういう出来合いのもの、嫌いなんですよねー。やっぱりルーから作ってこそ旨みが出るっていうか」みたいな。
んでもって、そういうこだわり料理をしているものだから、いつまでたっても手際が良くならない。

で、変に自分の腕に自信持っちゃったりして、女の子が作ってくれた料理に「どうしたらこうなるの!?」ってうっかり言っちゃうのもこれまたあるあるすぎて涙が出てくる典型的な男ポイントを下げるお話。「そういうときほど男の器が出るね」と仰ってますが、それ大失敗例ですから、ええ。
こういう「男子料理で大満足段階」にいると想像できない話ですが、そんな男が多い世の中にあって世の奥様方は、
・毎日変化のあるメニューを用意せねば
・おかずは数点必要だ
・そのうち一品でも不味かったらケチが飛んでくる
・旦那と子どもたちで異なる味覚に対応せねば…
・毎日作らなきゃならない料理、そんなに時間はかけてられない
といった複数の悩みの中で毎日美味しい料理を食べさせてくれているわけで、その課題をクリアするためには「男子料理的価値観」なんてバーカバーカって話でありましょう。
「男子料理はこだわり、女性料理は手際」、という言葉は料理上手な嫁や知人が共通して唱える言葉ですが本当にそのとおりだと思います、はいごめんなさいこだわり料理で汚した鍋とかフライパン食後にちゃんと洗います。

で、その「手際」の中に「クックパッドを活用してメニューの幅を広げる」というのがあるのは素晴らしいことですし、自分の舌だけでなく様々な方法を取り入れていくというのもまた技術の習得の部分では男子料理を上回ると思います。

ってな感じであの記事、バーカバーカと罵りたいけど意外と根っこの部分では我々男子が抱きがちで、我が身を振り返らないといかん話だよなー…と思いましたよ。

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