2013年F1GP第4戦 バーレーンGP

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■レース前展望

雨が降らない砂漠のバーレーン。典型的なティルケサーキットでセーフティーカーも入りにくく、予選結果よりも決勝のレースペースがモノを言うサーキットであるため、各マシン本来のポテンシャルが見えてくる。

■予選

タイヤの摩耗が激しいバーレーンは前回中国グランプリほどではないが一発の速さが求められる。
各セッションの後半ぎりぎりになってチャレンジするチームが多く、サーキットは大混雑。この中でQ1Q2ともベッテルが好走するがQ3を制したのはメルセデスのロズベルグ。ベッテルはこれに続き2位、以下アロンソ・ハミルトン・ウェバーマッサ。フォース・インディアは7位8位と健闘。ロータスはライコネン9位、グロージャン11位とキレがない。

■決勝

レースはスタート後ロズベルグがまずは先行しアロンソがベッテルを抜いて2位に上がるものの、ベッテルが巻き返し1位に。DRSが解禁されるとアロンソのリアウイングにトラブルが発生し、トップ戦線から離脱。マッサは今回も予選好調ながらスーティルと接触しフロントウイングにダメージを受ける。ミディアムタイヤを履いた上位勢が10周前後でピットインを済ませると2回ピットストップを選択したライコネンとディ・レスタが上位に。この2台をベッテルが抜き、ライコネンが2位に立った時点で表彰台2席は確定。中盤まで健闘したディレスタだが、3回ピットストップでペースの早いグロージャンに終盤抜かれこれで3位4位が決する。5位以降は混戦。予選で後方から追い上げたウェバー、タイヤに苦戦しながら他チームと争い続けるメルセデスは終盤で厳しい戦いを強いられ、マクラーレンは同僚同士で長く競ったが今回はペレスが突き放した。DRSが使えないままだったアロンソは粘りの走りで8位確保し、わずかながらポイントを獲得した。

■レース感想

ベッテル独走も、ポイント圏内は非常に激しい争いが見られ見応えのあるレースだった。
第4戦に来て各チームの速さが見えてきた。まず最速は今年もレッドブル。フェラーリがこれに続くが、タイヤでのメリットと全体の安定性でロータスは今後もポイントを稼ぎレッドブル・フェラーリに追いつきそうだ。メルセデスは速さはあるものの決勝になるとタイヤの厳しさからペースが安定せず優勝すら厳しい。伏兵はフォース・インディアで、今年は中盤戦での表彰台が見れるのではないだろうか。マクラーレンは大幅な改良ができないと前述のチームには並べないだろう。

■チーム別評価

・レッドブル
一度トップに立たせるともう誰も止められないあたり、去年まで同様の速さがある。ベッテルはこのまま快走してしまうとファンジオと並ぶ連続チャンピオン記録4回を達成してしまいそうな勢いだ。ウェバーは5位が狙えたところ、タイヤが死んでしまいハミルトンとペレスに抜かれて終わった。

・フェラーリ
「今年最悪のレース」と振り返られてしまうだろうレース。アロンソは好調なスタートから一転、DRS後にリアウイングが閉じず、ばかりか角度がマイナスになってしまうトラブルにより2度のピットストップを強いられ、以後レース中にDRSが使えないまま8位フィニッシュ、マッサはスーティルに接触しフロントウイングを破損、さらに右リアタイヤが2度剥離して15位と散々なレース結果となった。ペースで言えば非常に良く、マシンさえ万全であったならばレッドブルに独走させないだけの走りができたはずだが、厄介なトラブルで全てをふいにした。

・ロータス
開幕戦以来の「タイヤに異常に優しいマシン」による見事なレースを見せた。ライコネンは2回ピットストップという冒険に出ながらもきっちりと周回をこなし2位表彰台、グロージャンも3回ピットストップで良い追い上げを見せ3位表彰台と望みうる最高の結果を出している。ペースが安定して早く、かつタイヤにやさしいという特性は今年のグランプリを戦う上で高いポイントを量産するために最も強力な武器といえる。課題は予選。一発の速さで最初の数周を有利に運ぶことができたなら、さらに上が目指せるだろう。

・マクラーレン
相変わらず光の見えない戦いをしている中では健闘したが、レース全体を通して同僚同士で競い合ってしまった感がある。同僚同士での接触もあったが、さらに他車が絡んできた時に2台でペースを無駄にしてしまっていた。劣勢を支えるカリスマの走りが求められないあたりは今後も苦戦しそう。ペレスは今年最も目立ち6位、バトンは終盤に順位を落として10位完走。

・メルセデス
速さはある。予選は強い。しかしピレリタイヤが全く使いこなせず他のマシンよりも1回も多くタイヤ交換を必要とするようでは勝てる見込みは薄い。タイヤに厳しいサーキットではどうしてもその弱さが出てしまうようだ。今回2台ともポイントを獲得しているが、本来ならもっと上の順位を狙って行きたいところ。

・フォース・インディア
スーティルは序盤にマッサと接触してパンク、早々にレースの戦いから切り離されたが、ディレスタは2回ストップで健闘、中盤まではペースも悪くなく、表彰台すら狙える位置につけていたが、残念ながら好調ロータスに抜かれ4位でレースを終えた。全体的に上位チームと比肩するペースで走れており、開発次第ではさらに化ける可能性がある。

・ザウバー
前レースでペナルティを受けたグティエレスが話題になった以外、まるで目立たないまま終わった。ヒュルケンベルグ12位、グティエレス18位。

・トロ・ロッソ
リチャルド16位、ベルニュリタイヤ。中盤のドタバタ担当という感があるが、今回は特に見せ場なし。

・ウィリアムズ
終わってみればマルドナドが11位完走。ボタスも14位と比較的好走。しかし目立たない。とにかく目立たない。ザウバーと色が似ているので目立たない同士さらに存在感をなくしてしまっている。

・マルシャ/ケータハム
序盤に接触してパーツをばらまき、上位勢に混乱をもたらした。最下位4台の勝負、今回はケータハムのピックの勝ち。

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