というわけで今年も残りほんの少しであります。
ほんの少しだというのに、ブロガーならばやっておきたい「年末の振り返り」が全く進まないまま、残り1時間でございます。
毎年年初に目標と掲げながらも、この数年まるで進まなかった、「ブログを書こう」という宣言が、今年も終盤になってようやく形になりつつあるなと感じています。「ソーシャルが流行っている今だからこそブログを書くことが大事なんですよ!」と言い出したのが2011年の年初(リンク ⇒ Togetter – 「しの(raf00)さんの「ブログについて」」)ですので、2年かかってようやくスタート地点に立てたかな…という気持ちです。
がしかし、今年ブログを書かない、ひたすらに書かない俺のケツをひっぱたいて書かせたのは、ひとえに親友である@daichiの編集魂(あと@narumiさんの恐怖の記者魂)のおかげであると、そう思っています。彼の「書け、とにかく書け」という追い込みがなければ平均で週1回ペースになることはなかったでしょうし、「面倒くせえ」と言いながら今年もブログ更新をサボっていたことでしょう。
今年は、有料コンテンツが非常に盛り上がり、年末には電子書籍がいよいよ本格的に動き出しましたが、2012年というのは「インターネットには編集者の力が必要だ」と強く感じる一年でした。おそらく2013年は「インターネットにおける編集の必要性」が大きなテーマになってくると思います。
これまで10数年間、インターネットという戦場で、ほとんどのネットワーカーは個人戦としての戦いを続けてきました。「中抜きのない素晴らしさ」「発信者が自らコントロールするスピード感」などが重視されてきましたが、これらの蓄積により発信するコンテンツには「質と信頼」が極めて高いレベルで求められるようになっています。さらに、発信力拡散力も個人にかかる負荷は極めて大きくなり、Twitterのフォロワー数やブログのRSS購読者数、はてブでのお気に入られ数などはもはや「格差」という一言では済ませられない域に達しています。一方で「媒体」という枠組みは個人の発信力に対しあまりに脆弱なままであります。
発信の先端層(要するにメルマガ書いてる連中)は既に個人戦からチーム戦へと軸足を移しつつあります。また(2ちゃんまとめサイトなどは代表的ですが)以前からグループ化により強大な力を持つ界隈も存在します(ところで最上級ネットウォッチャーたちがskypeでつながっているという噂はほんとうでしょうか?)。
来年はそのあたりに注目し、またなにかしら関わっていければ良いなと思っています。
あともうちっとまともにブログ更新ができるようになったら「こんな時代だからこそブログなんですよ!」と堂々と書けるようになりたい。なりたい。
というわけで、ほとんど何も振り返れないまま時間が来ようとしていますが、年を取るたびに年末がどうでもいいイベントになっていくなぁとおもいます。お年玉あげなきゃならない機会が増えて懐も寂しくなるし…。
ともあれ本年もありがとうございました。
来年は……もう少し早いペースで更新を回していきたいなぁと……面倒くさいけど……思っています。
何卒よろしくお願いいたします。