「糞記事で7万円」に嘆息していたら、手本とすべき素晴らしい文章に出会った

日常雑記
スポンサーリンク

2-open-book-with-coffee-cup

あれこれと忙しくて一ヶ月ブログを放置しておりましてな。

うわー仕事忙しいー!と叫びながら、スキマ時間にネットの話題チェックなどをしておりましたら、すこぶる糞な記事を見かけました。

タイトルで読ませて7万円を稼いだ具体的な方法 – AI TIME

凄まじいクソさ。「実はわたしが書いたわけではありません」というところからブッチギリでやらかしていますが、その後の考察が輪をかけて酷い。リンクを踏んで文章を読んでくれる読み手に対して全力でべったりとクソをなすりつけるような引きこみテクニックの一覧を恥ずかしげもなく大公開。顔出しでこれを言えるのか。言っちゃうのか。

「ブログ論」を打つのはもう100%ダサい以外の何物でもありませんし、今年前半に大流行した「互助会議論」にも関わりたくもないですが、こんなファックテキストが堂々と出回り、こんなものに多くの人が頭を悩ませる時代なのだ…と思うとやるせない気持ちになります。

が、その後にふとはてなブックマークで見かけたこの記事に心が洗われるような気持ちに変わり、ステキな午後を過ごせています。

立ち食い蕎麦屋の水 – K Diary

「立ち食い蕎麦屋の水」なんと心惹かれるタイトルでしょう。立ち食い蕎麦屋の蕎麦の話ではなく、水の話。どういう展開になるのか全く想像がつきません。つかないながら、ごく私的な思いが綴られていることは予感できる、なんとも粋なタイトル。

実際に開いてみれば予感どおり水の話。そしていきなりこんな文章が提示されます。

最近思うことは『良い立ち食い蕎麦屋=水が美味い』ということだ。

良い。スタートダッシュから「私的」さがビシッと出つつ、その後の噛み砕き方で、「あぁなるほど、わかる…わかるよ!」と共感を生み出していく気持ちの良い流れ。

急いで蕎麦を食って火照っている中で飲むキンキンに冷えた水ほど美味いものはない。

今まで考えたこともなかった、「食後の水のために熱い蕎麦を食いに行っていた」という価値観が、この文章からリアルに感じられる快感によって、「そうなんだよー、俺も前から注目していたんだよねー」と適当なコメントで語りたくなっちゃうくらいに激しく共感できます。

「JR系の立ち食い蕎麦屋の水はあんまりよくない。京急系の立ち食い蕎麦屋はかなりキンキンに冷えた水を出してくれるので良い。」という、この拘りが一日二日で思い立ったものではないことを示す知見もまた好ましいものです。

 

最近ネットで無機質な文章ばかりを読んでいたのだな、触れたい文章、気持ちの良い文章とはそういえばこういうものだったなと、そう思わせてくれる体験でした。最近はライター的な文章が多く、あるいは「ブロガーってこういう文章を書くんだろう?」という形ばかり揃えられた文章が多く、それはそれで悪いものでもないのですが、こういう文章に触れると心の中のライフゲージがもりもり満たされる気分になります。

アフィリエイト的には儲からないかもしれませんけどね、しかしこういう記事が書ける人のブログを読んでいたいものです。