芋よりもトウモロコシが好きです、raf00です。
2014年からAndroidタブレットとして、AQUOS PAD SH-08Eを 愛用していたのですが、先日うっかり鞄の中で液晶が大破し、召されてしまいました。軽量コンパクトで防水、地デジも観れるなど、大変良い子でした。しかしこれは新しいものを買えということでしょう。
というわけで、lenovoのYOGA Tablet2 8インチSIMフリー対応モデルを購入し二週間ほど使い倒してみたところ、これがなかなかどうして素晴らしかったので、オススメしたいわけです。
iPad2⇒Nexus7(2012)⇒AQUOS PAD SH-08E⇒YOGA Tablet2 8と買い換えてきましたが、お気に入りレベルがどんどん上がっていきますな!(Amazonプライム会員向けに5000円で買ったAmazon Fireのことは闇に葬りつつ)
スペックと購入ポイント
YOGA Tablet2は2014年の12月に発売された、ちょっと古いモデルです。lenovoからは既に後発のYOGA Tablet3シリーズが発売されていますが、3の8インチモデルは2よりもメモリが1GBに落ちるなどありえないスペック低下モデルになっているため、2の方が現実的な選択肢になります。
主なスペックは以下の通り。
- 液晶:8インチ 1920×1200
- プロセッサ:Atom Z3745 (1.33GHz)
- メモリ:2GB
- 内部ストレージ:16GB
- カメラ:背面800万画素/前面160万画素
- SIMフリー:Androidモデルのみあり
- スロット:microUSB、microSIM、microSD、イヤホン端子
- 重量:419g
スペック的には可もなく不可もなく。一通り必要十分ですが、素晴らしいぞ!というほどのものもない。
実売価格2万円前後の低価格タブレットとしては標準的ですが、このクラスとしては「極端に見劣りするものがない」というのが大事だと思います。
ディスプレイはなかなか綺麗ですし、操作は3Dゲームをプレイしない限りはサクサク、ストレージ容量はものたりませんが、データをSDカード側で管理すれば十分に使い込めます。
またSIMフリー対応モデルが実売価格2万円未満で購入できるのもかなりありがたいところ。IIJ mioを使ってフルに活用するも良し、デジモノステーションで登場しsonetの通常サービスになった500MBまで0円利用可能な低速SIMを積んでおいて最低限利用をするも良し。いざという時にスマホ代わりに使えるというのは大事なことです。
重いけど持ちやすい
YOGA Tabletで気に入るのはこの独特な形状。
薄型のタブレットに円筒状のバッテリーがくっついているような形で、これがグリップになります。419gと8インチタブとしては重量感があるのですが、このグリップをぐいっと握っていると、意外なほどにバランスが取れて安定して使うことができます。
フラットなタブレットだと安定した持ち方ができなかったり、端を持っているとバランスの悪さから実際の重量よりも重く感じてしまうことがありますし(10インチタブなどは実際顕著ですよね)、変な持ち方をして脂がつくのも気になるのですが、YOGAだとがっちりホールドできるので利用時も移動する時も不安を感じない点がメリットです。
あと、円筒の先端に電源ボタンがついていて、非常に押しやすいのも助かります。
すこぶる便利な自立スタンド
YOGAタブレットの名称の由来になっている一番のポイントが、回転ヒンジによる様々な利用スタイル。
円筒部分に回転ヒンジが搭載されていて、これをぐいっと引き出してやると自立スタンドになります。ヒンジは立てた時に75度になる部分でカチッとロックしますが、他の角度でも無段階でキープ可能です。
75度でタブレットを寝かせればチルトモードとして利用可能。この状態はデスクに置いておくにも便利ですし、キーボード操作もしやすくなります。スタンドを収納している状態でもいい感じの傾斜がついているのですが、自由度の高さはありがたいところ。ただ、デスクに水平に置くことはできません。
さらにヒンジを180度まで開くと壁掛けとしても利用可能。
これはちょっと凄いです。タブレットとしてフル活用している今は「こんなもん使わないよ…」と思ったりもしているのですが、トイレの正面にフックつけてみたらこれが抜群。トイレが長い人は相当便利かもしれません。
(注:写真を撮るためにカレンダーぶらさげてる3Mのフックに引っ掛けていますが、さすがにこれは恐ろしいのでやめましょう。ある日突然落っこちます)
2年ほど使って新しいタブレットを買ったら、YOGA Tabletを壁掛け専用機にして寝室かトイレに置きっぱなしにしてもいいなぁ……いや、2年後といわず今数枚買ったら自宅の動画閲覧環境メチャクチャ捗るなぁ……などと、いらぬ野望がむくむくと沸いてきます。
スピーカーが良く、動画視聴に最適
YOGA Tablet2は液晶面にステレオスピーカーが設置されています。またドルビーサラウンドサウンド搭載で、8インチのタブレットとしては結構良い音を出してきます。音量もなかなか大きく、サウンドに関して言えばハイエンドクラスを含む主要なタブレットの中でもかなり上位に入るのではないでしょうか。
この音質プラス自立スタンドにより、動画視聴がメチャクチャ楽しめます。hulu/dビデオ/Amazonプライム動画のいずれも動作を確認していますが、画質もなかなかです。
Android5.0にアップデートしたらこれまた快適
YOGA Tablet2は購入時点ではAndroid4.4なのですが、2016年現在ではアップデートプラグラムが即適用され5.0Lolipopにアップデートされます。
デフォルト状態では電源周りのトラブルが発生するようですが(この点が各レビューサイトでの低評価要因になっています)、アップデート後はこうした症状が見られなくもなるようです。Lenovo製…ということでいろいろ不安になったりもしますが、デフォルトアプリは一通り停止・アンインストールして対応。結果、サックサクやで。
大容量バッテリー…なれど、使えば減る
円筒状の巨大なバッテリーを搭載し、「18時間の利用が可能」と謳っているYOGA Tabletですが、その重量・存在感ほど「バッテリーすげえ!」とは感じられませんでした。激安クラス・2万クラスのタブレットと比較してちょっと持ちがいいのかな…?いやでも劇的に変化が感じ取れるほどには持たないな…という印象。
またバッテリーがデカい分、充電時間は長くなりますし、モバイルバッテリーの対応もややシビアになります。
SIM刺して通信したり動画見たりしていればゴリゴリ電池を食ってしまうのは当然。ですが、自炊書籍やKindleの書籍を読んでいても結構電池残量は低下してしまうので、ここは過剰な期待ができません。
まとめ
実売価格1万8千~2万円の安価なタブレットながら実用性が非常に高く、「とりあえず自炊本の読書用に使えればいいや」という事前期待を大きく上回る、四六時中手にしていたい端末でした。
特に動画視聴と読書環境としては抜群に使い勝手がよく、持ち歩きにも適しています。本体ストレージが16GBしかないのでアプリを入れまくりフルパワーでぶん回すという利用法には向いていませんが、タブレットとして求められるパフォーマンスはきちんと満たした良機種ではないでしょうか。
壁掛け・チルトモードなど他のタブレットにはない置き方ができるので、メイン利用するタブレットを持っている人もサブに購入してきちんと使い道がある…というところでオススメできます。
しかしこう、タブレットの売れ行きが良くないというニュースが毎月のようにIT系ニュースサイトで流れますが、こういう端末を使っていると改めて理解できます。タブレットってメインで使うスマホと違って利用法がそもそも割り切ったものなので、1年前のモデルや安価な端末でも十分に満足できるし、数年余裕で使い続けられるので買い替え意欲が起こりにくい。
YOGA Tabletはそんなスローペースなタブレット市場の中でも長期間持ち続けたいと思わせるなと感じました。