エヴァQを観たのです。考察などはしません。ただ、頭の中を駆け巡って仕方ないので、とりあえず書き散らして吐き出しておきます。あくまで100%raf00の感じたevaとして。
・やられた。またやりやがった。これを予想していたか?していなかった。やると思ったか?今にして思えば、予想しておくべきだった。
・「破」におけるシンジさんのリア充積極的さや、萌えポカ波/病んでないアスカによって、我々はすっかり油断させられていたようで。特に中高生時代にTV版をリアルタイムで観て旧劇であれやこれやとカルマを溜め込んできた我々にとって──いやさ、俺にとっては、新劇場版とは「あぁ、若いころはあれやこれやと延々語った、語ることから避けられなかったエヴァも、大人になってこんなに安心して観れる作品として完結していくんだなぁ」という、少しの安心と少しのさみしさを感じていたわけです。あの頃の「取りつかれたような中二病的オタク時代」の禊のような印象であったのです。
・しかし、これですよ。あぁ、これこそが庵野ですよ。そして今回はとびきりですよ。
・ついに庵野は「延々と繰り返されてきた、何度となく変わらないままで繰り返してきた」エヴァを動かしてきた。もうミサトは29歳じゃない。アスカもシンジも逃げ込むことが許される「子供」のままじゃない。俺たちもあの頃のガキのままじゃない。大人になった。大人になったはずだった…でもあれ、なんでこんなに「繰り返されるエヴァ」に執着してるんだろ…。
・そう、スクリーンで行われている圧倒的な置き去り行為の中で俺が感じていたのは「いっそこれ夢オチってことにして、また元のいつものエヴァに戻ってくれないかしら」というもので、そんな停滞していたものを一気にブチ壊された感じであったわけです。蓋が開いて「取りつかれたような中に病的オタク魂」が戻ってきた、そんな。
・ただこう、ブンターだのヴィレだのといった新しい要素自体にはまったくグッとこないんですがどうしたことか。冒頭に続いてブンターシーンでも「N-ノーチラス号」テーマが流れたり、そのテーマをバックに大塚明夫が「いくぞぉぉ!」とかほんとお前ナディアファン萌え殺すつもりかって感じはありましたが、「エヴァでこれやんのか…」と思わないでもなく。
・映画館で嫁が「ただのロボットものになっちゃったね」と言っていてなるほどなぁと思ったのですが、エヴァシリーズに魅力まるでなくなったよね今回。「何号機でもいいよ、なんか使い捨てっぽいから」って感じで。初号機まがい出されてもなんかちょっと…って感じで。
・シンエヴァではヴィレメンバー…特にミサトの活躍に期待したいところ。今回なんか旧ノーチラス時代のネモ船長みたいな感じだったから。
・初日だけあって全員わかってるのか劇場が明るくなるまで誰一人声を上げない、立ち上がらない。まるで試写会のような静けさに苦笑い。その後も納得できない顔でぞろぞろ出ていくこの異様な映画館の雰囲気……前にどこかで感じたことがあるぞ……どこだっけ? …あー、旧劇場版だった。
・Nノーチラス……じゃなくてブンターが、エバーミサトの口から出てくると「ブンタン」に聴こえて、次回予告でも「ブンタン」って聴こえて、パンフレット読んでようやく勘違いだと気付いたのは良いけど、頭の中ですっかり「ブ~ンタン♪」で再生される。
・「破」で何か秘密を持ったキャラクターっぽい登場をした真希波、Qではなんの説明もなくアスカとタッグ組んでサポート要員として終わっちゃってんですけどそれでいいんですか。パンフのインタビューでも「表裏のないキャラ」と説明されてて本格的にただの脇役になっちゃってんだけどそれでいいんですか真希波。
・迷いが消えたアスカが一番危なっかしい…というのはテレビシリーズ以降ずっと繰り返されているんですが、歴戦の戦士っぽくなった今もそんな感じですね。今度こそ救われてくれよ。シンジさん差し出すからアスカだけは救われてくれよ。
・14年間もずっと「コネメガネ」って呼ばれていて平気なんですか真希波。っていうかその「コネ」がなんのコネだったのかひとっつも説明ないけどいいんですか真希波。アスカを「姫」扱いするのは仕返しですか真希波。
・当然のこととして豪華版パンフレットを買ったわけですが、各声優とも困惑っぷりがすごい。すごいよ。あと大塚明夫の「地位が落ちた」に全力で吹いた。
・真希波のプラグスーツおっぱい!前傾姿勢おっぱい!
・もうシン・エヴァンゲリオンはゲンドウと冬月先生は仮面かぶってガーゴイルのテーマとともに再登場してくれていい。
で、「だがしかし君にレイが撃てるかな?シンジ!君の愛の力をもってしてもレイの意識はもう戻らない、永遠にねぇ」とか、どうかねシンジ君?よーくできているだろう?我々ネオネルフの科学の結晶だ!そうだ。彼女の肉体は13年前にエヴァの起動実験中に、バラバラにしてしまったのでね。私が科学の力で助けてさしあげたのだよ。そして14年間も君の息子を、生き続けさせてやったのだ。感謝されても恨まれる筋合いはないよ」とか言ってくれ冬月先生。
・LCLの中でドリンク飲むのかおなかたっぷんたっぷんにならないのか真希波!
・前回「破」は「まるでパチンコ化のために作られたような映画だ…」と慄いたものですが、今回の展開は真逆でごっついパチンコ化しにくそうですなフィールズさん。
・金曜ロードショー直前予告冒頭6分映像では鼻歌カットされてましたですね真希波さん……。