よく走った夏でした、raf00です。
クロスバイクを購入してからかれこれ5年、ロードバイクを購入して1年半が経過しましたが、今年の夏はかなり濃密な自転車生活を送れた気がしています。
一通りの自転車用品も揃いつつあるなか、今年はさらに実際走りながら要不要を判断できるようにもなってきました。
というわけで、今回は今年ロードバイク初級者が買って良かったなぁ、使っていない人がいたら断然もったいないから使うべきだよなぁと思える自転車グッズをまとめて紹介したいと思います。
■オーストリッチ 輪行バッグ
この夏一番の収穫でした、輪行バッグ。
輪行に関する情報を調べているととても面倒な行為のように見えますが、輪行バッグの指示通りにしまい満員電車を避けて車両の端っこにいればそれだけで良いので、実際にやってみると全然ハードルの高い行為ではないとわかります。
輪行状態にするのも数度やれば慣れ、セッティングも10分程度で済んでしまいます。
この程度の負担に対して、得られるものは極めて大きいです。
行動範囲の制限が一切なくなります。埼玉に住んでいたって「秦野スタートヤビツ峠アタック」ができる。さらに遠くに行ったっていい。さらに体力が続く限り走り続けて、力尽きたら自転車をまとめて電車に乗っちゃえばいい。
これまでは自宅を中心とした半径50kmほどが行動範囲の限界でしたが、好きなところでスタートでき好きなところでゴールできるようになったわけです。
また「いつでもゴールできる」という感覚は、やや無謀なチャレンジや限界での走りこみを可能にしてくれるので、距離以上に可能性を広げてくれます。圧倒的にロードバイクが楽しくなりました。
■ビンディングペダルは片面SPD推し
ビンディングに関してはかなり議論が沸騰しており、中上級者がSPD-SLを勧めるのはごく自然なことだと思います。個人的にもレースに出るとしたらSLで間違いないと思いますし、高級車に乗っていれば片時も自転車から離れたくないもの。そんなハイクラスな人ならSLを選ぶべきだと思いますが。
しかし、初級者にとってSPD&片面ペダルはメリットが多いです。
・通勤の足として使える
raf00は毎日通勤にロードを使っているので、フラット面は必須要素と言えます。ビンディングは便利ですが、専用シューズが履けなきゃ乗れないというのでは活躍機会がない。
・フラット面を使い分けられる
レースならともかく、普段のライドでは一般道を走るので信号によく捕まります。連続で赤信号になりそうな時にわざわざガチンとつなぐのは無駄。そんな時にフラット面は助かります。
また、道には経験では予測できない不確定要素がたくさん存在します。例えば歩く老人や子供のチャリ。かなり身体が出来上がっているように見える中級者が出足のタイミングでコレラのトラブルに遭遇し、ビンディングを外せないまま立ちゴケするのをこれまでに4度見ました。フラット面でスタートしていればそんなコケ方はしなかったのに……。
・取り回しやすい
SPD-SLシューズはロードバイクの走行に特化したパーツなので、一度自転車から離れるとまったく機動性がありません。よたよたとペンギン歩きになり、変な歩き方をしてクリートを破損してしまうこともあります。
しかし、SPD用シューズならソールがついて普通に歩けるものも豊富に選択肢があります。観光地まで走ってちょっと自転車を止めてお散歩…というのもできるのは強み。
あと、片面SPDの評価で「面を見分けにくい」という声が見られますが、ちょいと慣れれば漕ぎ出し一回転で装着できるので、よほどのぶきっちょさんでなければ普通に使えます。
■ハンドル周りがすっきり。REC-MOUNTS アウトフロントマウント
ロードバイクの基本構成パーツではないものの、ほぼ必須なパーツとしてライトとサイクルコンピューターがあります。
が、ステム部分にiPhoneマウントを付けているのでハンドル部分がかなり煩雑になってしまいます。
というわけで買ったのがREC-MOUNTSのアウトフロントマウント。
ハンドルに取り付けるのではなく、ステム
のボルトに代えて設置するタイプです。
上部分にサイコン、裏側にライトを吊り下げられる形状で、ハンドル周りがすっきり快適になります。
また、吊り下げ側は元々GoPro用マウントになっているので、車載カメラとしてかなりイイ感じのポジションで撮影ができそうです。
ちょっとお高いのですが、それに見合った活躍をしてくれます。かなりオススメ。
(上部・下部のマウントにパターンがあるので、お好みのパターンを探してください)
■ロードバイク用財布の究極探し
ロードバイク乗りを悩ませる、ロングライド時の財布選び。
raf00もあれこれ買い求めて回りました。
結果、多くのロードバイク乗りがたどりつく2つの結論に至っています。
1つは「100円ショップで売ってるA7サイズのビニールケース」。
カード入れとして売られていますが、免許証・保険証・クレジットカードとPASMOを入れて、三つ折りにした紙幣と小銭・自宅の鍵を入れても最高にコンパクト。ビニールなので防水性は最高で実用面で、ウェアの後ろポケットに入れておいても全く湿りません。難を挙げると自動販売機で水を買うときにちょっと小銭が取り出しにくいこと。
もう1つがCHUMSのキーコインケース。鍵の収納・カード入れ・小銭入れ部分がそれぞれ独立していて、それでいてコンパクト。後ろポケットに入れておいてもお札がしなしなしない耐湿性能を兼ね備えている、理想に近いお財布です。
後ろポケットに入れていると100円ビニールケースに比べてやや異物感を感じますが、100円ビニールケースは違和感がなさすぎて「落としてないよな…」と感じることがあるのでここは好き好き。
■練りようかん
100kmを超える長距離ライドにも慣れてきたので、補給食のことを考え始めた夏でした。
というわけでワイズロードであれこれと補給食を買い込み、食してみたのですが、どれもこれも味濃すぎるし食感悪いし不味すぎる。お値段も高いし専門のショップか通販を使わないと手に入らないし、食後の水分補給が欠かせない。
コンパクトで食欲を満たす効果は確かに感じるので、本気のレースに出るなら味そっちのけでそれらを押し込むでしょうが、初心者のファンライドじゃテンション下がっちゃいます。
というわけで代用品を探したら出てきたのが、コンビニで売ってる一口サイズの練りようかん。
どのコンビニでもだいたい買えてしかも70円とやたら安価。
コンパクトながら178kcalとカロリー量は専用補給食に負けず、食べ応えがありつつもそもそしないので水分摂取も最小限。補給食の強すぎる味と比べて、疲れた身体に優しく染み渡る程よい甘み。
「そろそろカロリー入れておくか?」と考え出す手前のタイミングで一つ食べておくと、かなり快調に走れます。ごく普通に普通の羊羹なので2時間に1度の走行中のおやつとして最適。
日本のロードバイク愛好者にとって最高の補給食と言えるでしょう。
しかし補給食を考えてみたものの、これまでのところ糖質不足でのパワーダウンは一度も経験したことがないので、単糖類の補給食など万全の用意をした上で一発、空きっ腹ライドでハンガーノックを身体で勉強しておきたいものです。
■ポリ袋が万能すぎて昂ぶる。
最後の「買って良かった!」は、あれこれいろいろと買ったけれど一番身近なアイテムに落ち着いた話。
輪行する時やメンテナンス・自転車掃除をする時、ちょっと触れただけで真っ黒な汚れが付いてしまいます。この汚れが手に付くとなかなか厄介で、肌自体も汚れが取れない上に、グローブや服に付こうものなら洗剤を使っても全然落ちない。さらにせっかく掃除してるのに汚れた手で自転車の綺麗だった部分まで汚してしまう。
自宅でのメンテナンス作業では用途に応じて軍手or使い捨てビニール手袋を使い分けていますが、さてロングライドに持っていくなら何がいいか。チェーンを外すためにわざわざ使い捨てビニール手袋を装着するのも無駄だしなぁ…といろいろ試行錯誤していました。
が、数度の輪行で発見しました。ただのキッチン用ビニール袋でいいじゃんと。
チェーンやコンポを触る必要が生じたらビニール袋に手を突っ込んで使えば、器用な真似はできないけれどチェーンの保持や付け外しくらいは容易にできるし、グローブをつけたままでも作業可能。袋から手を抜くのも手袋型よりも圧倒的に楽で、その場での再利用もできます。
急な雨が降ったら財布や携帯を入れて防水に使えるし、サイクルウェアのポケットに突っ込んだ補給食のゴミをまとめておくのにも役立ちます。自宅で日常使いするのでわざわざ調達する必要もなく、小さく畳めば全く荷物にならない。
というわけで、サドルバッグに数枚ビニール袋を入れておくようになったのですが、すこぶる便利すぎます。