メニューが無駄に豊富で、ナポリタンよりもしょうが焼き定食が置いてある古いタイプの喫茶店が大好物な、raf00です。
GWを持て余していたら、久しぶりに変なお店に行きたくなったので、行ってきました珈琲屋OB。
埼玉県民にはごく普通のおなじみの喫茶店扱いをされたりするものの、普通の目線で見たら普通に異常な飲み物が出てくることで有名なお店です。
「冷たい飲み物が金魚鉢で出てくる」という。
というわけで珈琲屋OB北越谷店。ログハウス風の…と表現するにはログハウスすぎるお店が目印です。外見はログハウスですが、中はもっとログハウスです。やりおる。
「喫茶店はどこか入りづらい雰囲気がある」とよく語られていますが、OBの「入りやすいんだか入りにくいんだかもはやよくわからない」感は独特なものがあります。おそらく喫茶マウンテンよりは入りやすい。入りやすいんじゃないかな?
入り口には珈琲屋OB伝統の木のメニュー表が。この後に出てくる衝撃的なビジュアルとは裏腹に、どの飲み物も500円以内と、「普通の喫茶店」としてはリーズナブルです。料金やメニューの改定が少ないことがこのメニュー版でわかります。異様なメニューを出しながら安さを貫き続けていること、この店のフレンドリーさが改めて伺えます。
そして喫茶店ならではと言える雑誌新聞のサービス。古い喫茶店では普通のサービスですが、珈琲屋OBにおいては重要度が全く違います。どうやったって滞在時間が長くなるので、暇つぶしが必要です。
さて、ウッディな店内で落ち着いたところで飲み物いきましょう。
今回はクリームソーダとアイスティーで攻めていきます。
が、その前に古喫茶店定番のストロングコーヒー。ホットのコーヒーは比較的尋常な量ですが、それでもコメダを超えるサイズ。なんで凄いアイスの飲み物を飲みに来たのにコーヒーなんて頼むのか。アイスの飲み物がやたらと体を冷やすので、こういう温かい飲み物が必要なのです。
そして登場するはクリームソーダ。
クリームソーダといえばこうあれですよ、緑色のソーダ水の上にアイスを乗せて、溶けてくるアイスがソーダ水と混ざり合って炭酸とクリーミーが絶妙な感覚を醸し出す…そうこんな感じに。
しかし珈琲屋OBのクリームソーダはひと味違います。こんなだ。
クリームソーダがサラダボウルで登場。
生クリームとさくらんぼがついて、生クリームの裏にはいちごアイスが入っているのに…アイスが小さく見える…。
たくさんの氷でカサ増ししてるんじゃないの…?と思わせておいてソーダの量もきちんと多い。サラダボウルは平たく見えて、意外と深さもある。
クリームソーダっていうと上に乗ったアイスがソーダを覆い隠す、そういうものでしょう?
しかしこれはソーダ水の海の上にこぢんまりとしたアイスの小島が浮かんでいる、そんな景色です。
当然、アイスが溶けてもソーダ水はまったりしません。クリームソーダもソーダ水も大好きなraf00としては嬉しいけれど、これはすごい。
で、なんとかクリームソーダをやっつけまして、次の飲み物を迎えましょう。
金魚鉢アイスティーだ。
デカァァァァァいッ説明不要!!
普通に金魚鉢だし、マドラー代わりにしゃもじ入ってるし、これ普通に3人分ですって言われたい。
OBの飲み物は金魚鉢や花瓶、サラダボウルにピッチャー、そして麦茶を作り置くアレなどどれもすごい量で出てくるのですが、なんでも創業当時に他のお店ではできないサービスをしようと試してみたところ、予想以上に驚かれウケたので続けているのだとか。さらにこれだけの量なので、思う存分ゆっくりしていってね、というメッセージも込められているのだそうです。
ゆっくりついでにホットサンドもいただいてみましたが、こちらは普通の量。ハムトマとツナ玉子の組み合わせ。こんなん不味いわけがないじゃないですか。
というわけで、珈琲屋OBはお腹タップタプになるまで楽しめます。
「暑い夏には涼しげで良いですね!」というにはタップタプすぎますが、カフェがどうとかサードウェーブがどうとかと言いながら全然落ち着けない昨今、心ゆくまでのんびりできるお店というのはなかなか貴重じゃないでしょうか。