いきなりステーキの肉食エンタテイメントに飲食の今を学ぶ

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だってお肉が好きなんだもの、raf00です。

この週末はニコニコ超会議に行ってきたんですよ。仕事半分、個人的興味半分で。
で、メッセ全ホールを歩いているとさすがに腹もペコちゃんなんですが、超フードコートの食べ物は見た目はともかく食欲はあまりくすぐられない。
というわけで海浜幕張駅前まで戻って、いきなりステーキでがっつり肉を食らってきました。
(余談ですが、メッセの大型イベントはたいがい再入場可能なので、さっくり出て飯食うのが正解だといつも思います)

ペッパーランチを運営するペッパーフードサービスが始めたいきなりステーキ、いつの間にか都内で27店と大増殖してます。さすがデカいチェーンを持っているだけはあります。そして、プレナ幕張にも、ある。超フードコートで高くて少ない飯に超並んでいる人たちよ、俺は肉を食らうぞ。
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ってわけで入店。いきなりステーキのメニューは基本グラム売りのビーフステーキだけ。サイドメニューは飯とサラダとアルコールのみ。
全店舗共通してグラム5.5円のリブロースとグラム8円のヒレを用意していますが、27店舗を展開して高級な場所には黒毛和牛を、郊外にはUS産アンガス牛を配置するようになっていて、この判断はなかなか楽しい物があります。プレナ幕張はUS産アンガス牛。
まず席に案内され、サイドメニューを注文してからカット場に移動、メインの肉をオーダーする仕組みです。

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炭火焼きの横で肉をオーダー。今回はサーロインの推奨サイズ300gを頼んでみましたが、分厚い。凄いぞ豪快だ。

多すぎる脂身はある程度カットしてくれるので無駄な感じがありません。

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で、これを焼く。ヤバい美味そうだ。

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程なくステーキが運ばれてきます。この肉塊、ガンガン熱して蒸気立ち込めるビジュアルはたまりません。

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もうガンガン肉を食いましょう。

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喰らいましょう。

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基本、オージーorUSビーフなので、素晴らしい国産和牛のような「肉汁が!脂が湧き出てくる!」という感じではなく、ガツガツ食らえる肉って感じの肉。

食べログやブログのレビューを見ていると国産ブランドの高級肉と比較する人が多く見られますが、あれは200gも食べると旨味過剰でキツくなってくるので、ガッツリいくならこういう肉のほうが合ってます。
切り分けた時には「これは多すぎるんじゃないか?」と思わせつつ、300gくらいなら牛丼を一杯食べるくらいの感覚でぺろりとイケる。
肉と格闘する感じが最高に出ますねこれは。

というわけで、存分に肉ってきたわけですが。
ステーキ単品推し、立ち食いという以上に、「肉を食う気持ちを盛り上げてくれる」システムに感動しました。
オペレーションを本気で効率化するなら席に着いた後にカット場に移動させるなどは効率としては非常に悪いのですが、あえて生肉を切り分け見せるという流れをつくることで、「これが俺の頼んだ肉か!」とワクワクさせてくれる感じはたまらないものがあります。ただ肉を食わせるだけでなく、アトラクションにしているところが実に良いと感じました。

それと「300g超のステーキ一本で大規模出店攻勢をかける」という展開もすごい。
前回エントリで「共感を集められる、話題性や見栄えのあるものが受ける時代」と書きましたが、いきなりステーキや俺のフレンチのような、「快適さを捨てて、安価にピンポイントな贅沢を提供する」スタンスの店舗が受け入れられているのは実に興味深いことです。
もちろん単一商品に特化して採算性を高めた店というのは各ジャンルに存在しますし、「目の前で作られる楽しさ」は寿司屋や最近では豚組食堂、東京トンテキなどで特化しているなど、個々の戦術は古くからあるものの、どんどん尖った店が増えてきているのは楽しいものです。

雑誌やブロガーはそういうのが好きだよね…というのはこうした特化型店舗に対する共通の印象ですが、消費者もそういうスタンスに近づいてきているのかもしれませんなー。