かつてマクドナルドを愛して愛してやまなかったraf00です。
マクドナルドが今、厳しい苦境にあります。
最終損益380億円の赤字、131店舗の閉店、店舗の改装…。
悪いニュースは留まることがありません。
なぜ、マクドナルドはこんなに厳しい状況になってしまったのか。
各種報道で考察されるように鶏肉問題が依然残っているのか…。
あれこれ考えたのですが、今朝の朝マック、ビッグブレックファストセットによって、「あぁ…もう語るまでも、考えるまでもなく、マクドナルドは終わっていたのだ、終わりきっていたのだ」と思わされました。
なんだこれ。
まかないめしを超え、豚の餌レベルにまで低下したビジュアル。食欲を減退させようとする意図がなければ実現できないクオリティ。
Twitterでボンクラが「運搬の問題だろ」と恥ずかしい指摘をしてきましたが、パテの上にスクランブルエッグを乗せるのは各店で標準的なレイアウトなので、「これでこういうもの」。
ほんと、なんだこれ。
そういえば、以前ビッグブレックファストセットが販売開始されたタイミングで、ブログエントリにしていたことを思い出しました。
マクドナルド 魅惑のビッグブレックファストを食ってきた | @raf00
あの時も「これはひどいな…」と思いました。思いましたが、まだせめて「刑務所飯」レベルの見た目は維持していました。
今見たらまだ「おいしそうかもしれない!」とすら思えます。
これはもう…これはもうだめです。飲食店としてダメすぎます。ダメというレベルをはるかに超えています。
どこかのタイミングで、あの大好きだったマクドナルドが凋落してしまったことに関して言及するつもりではいました。
ソーシャルが携帯のカメラが存分に普及した昨今、「外食」というのは大いにスタイルが変わっていて、ただ美味しいものが食べたい、安く食べたいというものから、「人と共有できる話題性や見栄えのあるもの」を求めるようになっています。
そんな中であまりにも王道すぎるマクドナルドはインパクトに欠けています。新しいメニューを出すことが半ばルーチン化されており、新メニューが登場しても「どうせ味が濃いいつものだろ」としか感じられません。パテとバンズといったメインの素材は超効率化によって変化させられないため、ベースが死んでいる問題は解決できません。
カフェメニューを用意して「くつろぎの場」にしたい方針と、回転を上げるために座りにくいインテリアにしたり完全禁煙を徹底したりする方針が完全に矛盾しているという「場の設定」の問題もあります。
そんな諸々をじっくり丁寧に語りたい…そんなことを思っていました。
でもそんなレベルじゃなかった。
人間の食い物として一人暮らし大学生男子の自宅飯以下の見た目、食欲を減退させるビジュアルというのはもう圧倒的にありえない。
これをOKとできる運営が完全にありえない。これで「カフェのような」とか「外食の楽しさを」とかぬかすとしたら頭が沸きすぎている。
なんでしょう、なんだか泣けてきました。個人的には鶏肉問題なんて愛を損なう要素にはなりえず、あのジャンクの中のジャンクであるポテトがあれば、それだけで一生マクドナルドを愛していきたい、そんな思いまで持っています。マクドナルドのコーヒーは安いながらになかなかの香りと味で、スタバなんかよりも断然好ましいものです。
しかし、マクドナルドを持ち上げようとしても、マクドナルドの側から離れていくのだとしたら。
それは寂しいことです。
追記:そういえば、マクドナルドの新アプリのクーポン、面倒だしコピーと条件が紛らわしくて残念です。
追記2:しかしメガマック復活は個人的に大変喜ばしいので、割引がなかろうと行くことになるでしょう。