昔はゲーム雑誌でライターをしていたので、たまに『今回はブロガーイベントに潜入して、話題のフリーSIM「楽天モバイル」の魅力を紹介するゾ!』という文体が素で出てきます、raf00です。
AMNさんのFansFansで「Zenfone 5(8GBモデル)&1年間のデータ料金(2.1GBパックプラン)を無料でモニター参加できる!楽天モバイルブロガーイベント」というイベントが告知されていたので応募したところ、高倍率を潜り抜け当選したので行ってきました。
場所は渋谷はマルイシティの上、楽天カフェ。
高速フリーWI-FI、全席電源完備(ケーブル貸し出しあり)、ついでに楽天カードで決済するとコーヒー紅茶が半額…などなど、ノマド最強カフェとも呼ばれるステキスポットです(2時間以上は滞在できない…らしいですが)。
噂に聞く楽天カフェを体験してみたかったのですがそんな暇はなく、雨天なので写真を撮ることもなくイベント会場へ。
(今度行こう…)
んで。
このイベントではモニターとしていただけるZenfone5と楽天モバイルSIMの初期設定と、フュージョンコミュニケーションズ様による楽天モバイルの説明、ネタフルコグレさんと携帯総合研究所Xenoさんによる先行ユーザー体験レポートが行われました。
各セッションの模様や写真については既に上げられているエントリが詳しいのでぜひご覧いただくとして。
楽天モバイルのブロガーイベントに参加して色々お話を聞いてきました。やはり「楽天」としてのトータルなサービスに期待か! | タムカイズム
ドコモのエリアを3.1GBで900円で使える格安SIM「楽天モバイル」 : め~んずスタジオ
“楽天モバイル” のブロガーイベントに参加してきました – tmytのらくがき
ここではその話の中から気になったところを。
■MVNOとしての楽天モバイルはバランスがいい
数十社が格安SIMに参入しサービス競争を繰り広げている昨今、どのSIMを選ぶべきかは非常に難しいものがあります。
コグレさんやXenoさんのセッションでも語られていますが、確かに悩ましい。
悩ましいのですが、raf00個人としてはかなり好みのサービスだと感じています。
各社のサービス内容と比べるとこんな感じ。
・音声通話・SMS付きSIM向きの構成
データ専用SIMの発売も始まりサービスの幅が広がっているのですが、楽天モバイルの強みは依然「音声通話・SMS付きSIM」でしょう。他社サービスと比べると「契約した最初の12ヶ月間は契約の縛りがある」「SIMカードの追加には非対応」「高速通信の3日制限量あり/通信容量の繰り越しなし」というデメリットがありますが、音声通話用SIMであれば高速通信に関わる部分以外は特に気にする必要のないポイントです。基本的なスペックはIIJmioに倣っていて必要十分で、料金はIIJmioよりも若干お得。さらに初月無料や、後述する楽天ポイントの利用で実質負担金額はIIJmioよりもだいぶ安くなります。
・利用頻度に合わせて選べるプラン
高速通信なしのベーシック、3.1GB/5GB/10GBの高速通信パックと容量別に4種のプランが用意されているので、「回線だけ維持」「セカンド端末として安く使う」「キャリア契約以上にWEBを利用しまくる」など様々な目的に使える点は魅力的です。
・データ通信品質は良好
docomo回線を利用している楽天モバイルですが、イベントでは回線品質の高さが特徴として挙げられています。
携帯総合研究所Xenoさんの調査では楽天モバイルは混雑時間でも速度が落ちないと発表されていましたし、日経トレンディの格安SIMサービス比較評価でもかなり上位につけているそうです。
実際モニターとして数日都内で使っている感覚でも、途切れることも遅くなることもなく快適に使えています。(うっかり低速モードにしたままで過ごしていたのですが、それでもIIJmioの速度制限時よりも快適に使えていることには驚きました)
・楽天ポイントで他社以上にお得に使える
楽天といえば楽天スーパーポイント。4月から楽天スーパーポイントとの結びつきが大幅に強化されるようです。
サービス契約・端末購入時には大量のポイント還元がありますし、毎月の利用料金でも楽天ポイントが貯まります。
格安SIMのサービスの中でポイントが貯まるものというのは少ないので、表面上のスペック比較以上にお得に利用できそうです。
貯めた楽天スーパーポイントは端末購入などに使えるそうなので、長期利用を視野に入れると機種変更の負担を大幅に低下させられ、優れたポイントと言えるでしょう。
あと、楽天カードで決済していれば、さらに楽天スーパーポイントを乗せられるのでしょうか。だとすれば相当お得。
■販売端末が魅力。というかZenfone5が魅力。
楽天モバイルでは特徴の異なる5種類の端末をセット販売しています。ASUSのZenfone5、富士通のArrows M01、SHARPのAQUOS SH-M01、Huawei Ascend Mate7、モバイルWiFiルータ Aternm MR03LN。
この中で注目はやはりASUS Zenfone5でしょう。とにかく安く、安いのに必要十分なパフォーマンスを備えたコスパ最強端末です。
楽天モバイルを検討する人の多くがこの端末に注目しているのではないでしょうか。
Zenfone5に関しては後日詳しく書くので、ここでは「これは実際、大変良いものだ」という一言に留めたいと思いますが、素晴らしい端末の選択肢を持っていると思います。
■楽天らしさと楽天らしくなさ
SIMとしてのスペックと、魅力的な端末。
これが揃っていてもどうしても気になってしまうのが、あの「楽天」であること。
個人的には楽天カードや楽天の各種サービスも日常的に利用しているのですが、「楽天」というブランドで「またあのメール攻勢が…」と警戒する人が多いだろう事は否めません。
が、登録から数日、楽天モバイルからのメール以外が届くことはありませんし、強制的なサービス加入を促されることも全くありませんので、このあたりは安心して良さそうです。
なお、セット販売端末には楽天のアプリがいくつかプリインストールされます。
フュージョンさんの説明で、格安SIMの特徴として「既存キャリア携帯では様々な付帯サービスやアプリが強制的についてくるが、これらがつかずシンプルに使えるのが魅力」と語られており、じゃあセット販売端末にも楽天のアプリはプリインストールされないのかなと質問してみたところ、「楽天でんわとモバイルSIMアプリとViperとSmarttalkとRポイントナビと楽天gatewayが…」とメモが追いつかない数のアプリが挙がったことにはちょっと苦笑しましたが、楽天でんわやRポイントナビなどは相性の良いアプリですし、モバイルSIMアプリは非常にシンプルで使いやすい通信容量管理アプリで、すこぶる便利です。
■楽天モバイル まとめ
これらのポイントを総合すると「音声通話プランでの継続利用」を目的としているのであれば、リーズナブルでバランスの良い選択肢になりそうです。
データ専用としてセカンド端末用途に検討するのであれば他に使いやすいSIMは多くありますが、格安SIMをメインとして使ったり音声通話端末を1台キープしておきたいといった目的であれば候補の上位に入れられるでしょう。
またZenfone5の特徴をあわせると……、これってお子さんに持たせる携帯としては最強すぎる選択肢ではないでしょうか。
端末費用も維持費も激安、その割にデータ通信も端末のスペックも必要十分、Zenfone5の簡単モードや高速通信残り容量をすこぶる簡単に確認できるモバイルSIMアプリなど子供でも使いやすく、フルパワーで利用させることもできる機能。
中高生のお子様向けに持たせることを考えると、抜群のコスパと言えそうです。
楽天モバイルに関する様々なお話を聞きながら、こんなことを考えていたのですが。
データ通信用として格安SIMを使っているraf00でも格安SIMに対して理解が浅く、メイン端末として使う気が全くなかったのですが、よくよくサービスを見てみると十分メインでやっていけるのではないかと思えてきました。
今回楽天モバイルSIM3.1GB12か月分とZenfone5を無料でいただいたので、しばらくがっつりと使い倒してみたいと思います。