「年末」をほのかに感じさせながら、今年も更新が少ないなと溜息をつくraf00です。
今日、少年ジャンプで15年間連載されていたNARUTOが完結しました。
現在公開されている連載開始号無料公開で「あぁそうだ、そうだった。るろうに剣心の最終回と同時に始まったんだ」「やべぇI’sやべぇ」「あの頃はまだテニスの王子様が普通のスポーツマンガに見られていたな」などといろいろ思い出してホロリとしたりもしましたが、それから15年、NARUTOはずっと連載を続けていたわけです。
1本のマンガを超長期にわたり熱量高く続けるというのは本当に並のことではありません。マンガ論を通ぶって語るなら「無理矢理な引き伸ばしはクオリティを下げる」などと言ったほうがカッコよいのかもしれませんが、個人的には好きなマンガはずっと続けてほしいと思っています。多くのNARUTOファンが「満足。十分。おなかいっぱい!」と感じられる作品になったことは、最高に素晴らしいこと。本当にお疲れ様だってばよ。
さて、そんなNARUTOの完結当日、集英社が「公式『NARUTO-ナルト-』アプリ」をリリースしました。
「NARUTO-ナルト-」完結記念、マンガ全700話とアニメ全220話を無料配信 -INTERNET Watch
NARUTOの原作コミック全700話を毎日1話、アニメを毎週月・木の週2回ずつ無料で配信するという、なんとも大盤振る舞いな企画です。
1日1話…というのはつまりアプリで完読するために2年を要するわけですが、しかしこのアプリはフリーミアムの実践的な試みとして純粋に期待しています。
NARUTOの連載は今日、週間少年ジャンプで終了しました。ということはつまり今後は単行本最終巻、劇場版映画によってNARUTOのビジネスは一段楽するわけです。
そのままであれば世の中には様々なマンガがあり、新しい話題があり、NARUTOは過去の良い思い出として終わっていくでしょう。
しかし、話題が最も盛り上がるこの最後のタイミングで1日1話を公開し始めたとしたら、NARUTOの作品としての寿命はぐっと伸びていく事になります。
その間にアプリ内で劇場版、最終巻、今後行われるイベントなどは告知し放題、どうせクライマックスを公開するのは2年後なので直近のビジネスには関心をもたれこそすれ悪影響はなし、我慢できない人向けに電子書籍で販売するもよし、愛蔵版なり文庫版なりコンビニ版なりを出版して一気に買わせるもよし、岸本先生の新作を公開して新連載の弾みにするもよし。
作者にも読者にも良い形であると思います。
個人的には気の長い方ではないので数週間連載を追ったところで辛抱堪らなくなるのがわかりきっているのですが、そんなraf00が何をするのか…というとkindleで購入しだすと思うのです。
これもまた集英社にとっても岸本先生にとってもハッピー。raf00もさっくり読めてハッピー。
といった感じで三方良しな企画であると思っています。
1日1話ペースで満足できず文句言う人が出る?あぁそういうのは無視していいのよ。フリーライダーの言うことは聞かなくてもいい。