横浜の魂 家系ラーメンについて熱く語りたい

スポンサーリンク

尊敬する@narumiさんがブログを始め、毎日更新をしている姿を見ているとプレッシャーがかかるraf00です、ご無沙汰しております。

さて、10月から強めの食事制限を伴うダイエットを始めようと考えておりまして、それに先立ちおそらく今年最後となる横濱家系ラーメンを食してきました。

raf00は家系ラーメンが好きです。大好きです。今度も嘘じゃないっす。
全ての始まりにして究極たる吉村家及び様々なトラブルを引き起こした本牧家、その吉村家/本牧家で研鑽を積んだ神藤氏が開店した六角家、その本牧家・六角家で修行した近藤氏がきっかけとなって作られた横濱家と介一家……はともかくとして近藤氏が左記チェーン店では出せなかったこだわりを詰め込んだ近藤家。これら偉大な店からの暖簾分けたち。及び家系を愛して止まないラーメン野郎たちのリスペクト店。
横浜まで徒歩10分と近い川崎市民として生まれたraf00にとって、家系ラーメンはあらゆるラーメンの中でもとびきり愛おしい存在です。

故に、語ろう。家系ラーメンについて。

■家系ラーメンとは?

家系ラーメンは神奈川県横浜市で中華街をルーツとする生碼麺(サンマーメン)と並ぶご当地ラーメンで、吉村家を元祖とする、その暖簾分けもしくは模倣店を指します。
リスペクト店からは「横浜豚骨」と呼ばれる独特なとんこつ醤油ラーメンで、長らく横浜近辺でのみ猛烈に愛されてきましたが、過激なラーメンブームが落ち着いた昨今、関東各地でもリスペクト店が増え、食せる機会が増えています。
名前の由来は本家及びその暖簾分け店群の多くが、屋号に「~家」という名前をつけていることから付けられています。近年は暖簾分けの直系といえる店舗でも「~家」以外の屋号が付けられるようになっていますが、下記に示す「家系の特徴」を強く継承している店舗が多く、血の濃さを感じさせます。

■家系ラーメン(店)の特徴

家系ラーメンは非常に独特な味わいのラーメンですが、お店としても似通った特徴を持っています。

・豚骨、ゲンコツ、鶏ガラ、昆布などを長時間煮出し、ゼラチンが解け出したトロリとしたコクのある豚骨醤油スープ。
・東京豚骨には背脂が加えられるが、家系ラーメンにはチー油(鶏の脂)が加えられる。
・麺は太めの16番ストレート麺。吉村家直系のみが使える酒井製麺、丸山、大橋などが有名。
・具の基本はチャーシュー・海苔3枚、ホウレン草・長ネギ。
・より吉村家直系に近い店舗ほどチャーシューがぼそぼそして美味くない
・メンマは乗らない
・海苔は長時間スープに浸けても形を失わないしっかりしたもの
・麺は普通盛り・中盛り(麺1.5倍)・大盛り(2.0倍)。店により特盛りが存在する
・ラーメンのメニューは少ないが、味のカスタマイズが可能。麺(固め・普通・柔らかめ)、油(多め・普通・少なめ)、味(濃いめ・普通・薄め)が選べる。
・トッピング追加として、海苔・チャーシュー・卵の増量が可能。
・サイドメニューは総じて少なく、餃子などはあまりないが、キャベツを置いている店は多い。
・テーブルに置かれた調味料はGABANの胡椒、ニンニク、豆板醤。
・総本山吉村家はなぜかガーリックパウダー・行者ニンニク・無臭ニンニク・七味・豆板醤・きざみ生姜・おろし生姜・酢など日々調味料が増えている
・店舗は食券・カウンター制度をとっている店が多い
・半袖白Tシャツにねじり鉢巻、白パンツに長靴スタイルが基本。

■家系ラーメンの歴史

1974年、吉村実氏が関東の人が好む醤油ラーメンと豚骨をミックスした新しいスープのアイディアを思いつき、「吉村家」を創業したことが全ての始まりとなります。
当時新杉田にあった「吉村家」は大ヒットし、横浜市本牧に「本牧家」を開店。この本牧家は大量の店員の離脱などトラブルも相次ぎましたが、優秀な弟子たちを生んでいます。中でも飛び抜けて優秀であり本牧家の店長を任された神藤隆氏が独立、1988年に「六角家」を始めました。
そして本牧家、六角家で修行した近藤健一氏が独立、当初は自分の店を持とうとしていたのですが、不動産屋と契約して「横濱家」をオープンしますが、システマチックなチェーン展開を求めるオーナーとこだわりの味を求める近藤氏の間に確執が生じ、近藤氏は横濱家を退職。その後「介一家」を始めるも、介一家が再びチェーン展開を計ったため、再度退職し、悲願であった自分の店「近藤家」を1992年に開店しています。
総本山吉村家、六角家、近藤家の3店はいずれも人気店として多くの従業員を抱え、彼らは独立して新しい「家系」の店を建てるようになりました。
横浜市に数多くの店を構えるようになった家系ラーメンですが、しかし90年代は地元で愛される味に留まり、広く世間に知られる存在ではありませんでした。
しかしこの流れは背脂チャッチャ系東京豚骨、未曽有のラーメンブーム、そしてポストラーメンブームとなった二郎をはじめとするガッツリ系ラーメンの流行りと共に変わり、関東ラーメン界で確実なものとなっています。
特に家系総本山吉村家と大人気店六角家は全国的な知名度を獲得し、コンビニのタイアップカップラーメンとして発売されるなど人気に、また直系・リスペクト店の数も250までに広がり、今では多くのエリアで家系ラーメンを楽しめるようになっています。

■家系への愛

横浜市民・川崎市民のうち、ガッツリ系大好き男子にとっては二郎以上に愛すべき食べ物です。二郎が「ラーメンではなく二郎という食べ物である」であるならば、家系は「ギリギリラーメンだ。だが、ラーメンを食べるたびに家系の味が恋しくなる」といった風情であり、二郎ファンが「ヤサイマシマシニンニクカラメ」と唱えるように、家系は「カタメオオメコイメ」と唱えるなど共通点は多く、その中毒性においても二郎・天一に加えられる存在と言えます。

さて、様々な種類のラーメンがある中で、家系の特徴的な点は「基本ホウレン草が入っている」というところと言えるでしょう。このホウレン草は、もう一つの特徴であるチー油との相性が抜群で、スープを一すすりして口の中をしょっぱくした後に、スープの上に層となっているチー油をたっぷり絡めたホウレン草をいただくとたまらないものがあります。またこのチー油の層は保温効果が抜群で、「油少なめのラーメンが食後冷め切っているのに、油多めのラーメンはアツアツのままだった」という現象が起きるほどで、大盛りで最後までアツアツであってほしい人には幸せ、猫舌な人には地獄です。

また、カスタマイズによって大きく味が変わるのも面白いところ。油少なめ味薄めで頼むとさっぱりといただけ、油多め味濃いめで頼むと二郎レベルの強烈な食い物に変わるため、男女で来店しても安心。もちろんraf00は後者を選びます。

かように独特すぎる味わいな家系ラーメンですが、ラーメンブームが落ち着いてからこちら関東で続々と増えているのがありがたいところです。かつてはラーメン不毛の地であった埼玉も近年は急速に名店が増えていますが、家系も続々と(というか二郎インスパイア店とおなじくらいやたらと大量に)開店しており人気を博しているので、中毒症状を起こさずに済んでいるのは本当に嬉しいものです。
さらに、多くの店ができ研鑽を積んでいることで古参店以上に美味しい家系ラーメンが登場しているのも皆様におすすめしたいポイント。80年代、小学生からのファンとしては古参店がランキングから漏れてしまうのは少し悲しいですが…。

■主要なおすすめ店舗

・横浜 家系総本山 吉村家
横浜駅から少し歩く、家系ラーメンの総本山。
とにかく並ぶ、並ぶ、いつ行っても並ぶ超人気店。
「家系の特徴」で挙げたように、家系ラーメン店はかなり一族の特徴が明確に守られているものなのですが、この総本山は様々なチャレンジをする一風変わった特徴があります。テーブルに置かれた調味料が日々増えていくことは記したとおりですが、一時はメンマを加えたり、チャーシューの代わりに鶏が出てきたり…。
またそのスープの味も変化が多く、2000年前後はかなり味が落ちたというのが家系ファンの間では通説。その後再起し、再び家系の中でもとびきりの味に戻っています。
様々なチャレンジの中でも、調味料の行者ニンニクは相性抜群。また後半に酢を入れるとまた違った家系の魅力が感じられます。
あと、最近は「チャーシューが結構美味い」という、家系ラーメンらしからぬ進化を遂げており、チャーシュー麺でも美味いという珍しい店になっています。

・東白楽 六角家
東白楽を本店とし、近年は多くのチェーン店を持つ家系の中でも特に有名な代表店。
家系の中では特に塩味が強く脂っぽくないスープが特徴。
その旨さは問答無用で家系の中でも上位にあり続けていますが、六角家で特に話題になるのは店員の横柄さ。「いらっしゃい」と「ありがとうございました」を期待すべきではなく、それ以上の横柄な態度も覚悟すべきであり、故に家系好きであってもあまり足が伸びないのが悩みどころ。

・センター北 近藤家
港北ニュータウンの駅から少し歩くあたりアクセスは少し良くないが、攻撃的な味わいの家系古参の中では珍しい、マイルドな家系ラーメンを食べられます。落ち着いて食べられるというのも古参人気店の中では珍しい存在。家系入門者にはおすすめです。
なお、センター北にはラーメンブーム初期に魚介系で一世を風靡した「くじら軒 本店」があり、ご近所だったraf00は近藤家と合わせて大変お世話になりました。

・十日市場 大桜
吉村家→本牧家→六角家→横濱家と古参一連の系譜でありながら「~家」を名乗らない大桜。十日市場の本店から大きくチェーン展開をし、やたらと暖簾分け店も多い地元人気店です。特徴としては家系の中でも「獣臭さ」がやや強く、ガツンと食える点が(好みが分かれるものの)raf00的には好感。また軽くウェーブしたストレート麺はスープをよく吸うのでこれまたガッツリといただけます。
実家に住んでた頃はこの大桜系列店「じれっ亭」に毎週通っていたなぁという。

・池袋 無敵家
ラーメン激戦区池袋の中でも随一の人気店が家系、というのは感動すべきところであります。
メンマの入ったラーメンは本流家系からすると邪道感があるものの、スープは正直家系直系よりも「家系らしく美味しい」というちょっと困った本物感。チャーシューは分厚く、本トロチャーシューは名の通りとろけるような柔らかさ。近くに光麺などがあるにも関わらず、いつも圧倒的な行列っぷりで、その行列に相応しい味は保証します。激烈おすすめです。

・上星川 寿々喜家
味において家系ファンの中で最高峰と謳われる名店。
醤油と豚骨、チー油のバランスが優れ、それぞれの臭みが全くない最高クオリティのスープと、直系酒井製麺をやや柔らかめに茹で上げた麺のバランスは実に素晴らしいです。そして年々各店が改善して来やがる中で頑なに守られている「ペラペラでモソモソのチャーシュー」も健在。
獣臭くて油っこく麺硬めを好むクセの強いraf00の天敵ですが、一食の価値はあるお店です。

・新杉田 杉田家
家系発祥の地、新杉田に古くからある直系の中でも古参店、杉田家。
他の家系よりもややチー油が強く、絶品です。「あぁこれが家系だなぁ」と感じさせる強烈な家系らしさをバランスよく感じさせる店で、16号線を走っているとついつい立ち寄ってしまいます。

スポンサーリンク

フォローする