ブログは「言いたいこと」だけじゃない、届けなきゃ。

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炎上という甘美な果物(チャランポランナーの独白)
数字を追って記事を書かず、本質を見極めよう(やまもといちろうBLOG)
知名度ゼロからの「ネット影響力」獲得への道(Geekなページ)
ブログは「言いたいことがある人だけ生き残る」マラソンレース(Hagex-day info)

ブログ論再びって感じでなんとも良い感じであります。いずれもイケダハヤト的なアプローチに対する警鐘が含まれているのもまた同感するところ。

ただ、この手のブログ論で「自分の書きたいものを書くのが大事だよ!」というのはあまりにもマッチョだなぁそしていろんな壁を既に超えている自分自身をカッコよく見せすぎているなぁと思ったりします。いろんな壁を超えて一定ライン以上の発信者になると「書きたいことを書いてもそれなりに反応が得られる」ようになるので、そういうところを大事にしたくなる気持ちはすごくよくわかるのですが、多分きっと、そのラインを超えたいと願う人に発するメッセージとしてはわかりにくいんじゃないかと思います。

「言いたいことがある人だけが生き残る」というその純粋な気持ちだけでゼロから「続けているのが楽しい」ラインに到達するのは難しく、無責任な言葉じゃないだろうか。そうそう、「3月のライオン」7巻で言われている「信じれば夢は叶う」と同じくらい端折り過ぎた言葉じゃあないか。
「言いたいことがあり、それを伝える言葉として磨き抜き続けている人だけ生き残る」レースであり、さらに言えば「言いたいことがあり、それを伝える言葉として磨き抜き続け、その言葉が届いたと実感できる人だけ生き残る」レースであるとも。

「言葉が届く」というのはやっぱりすごく大事だと思うのですよ。だからこそ生き残っている人たちは言葉を連ね続けているし、影響力ゼロの人たちは頂の上を眺めながらその力を羨望しているわけで。
そしてマラソンレースを続けている人たちはみんなあーだこーだとカッコいいことを言いながら、考えているはずなんですよ言葉が届く快感を得るために。「読んでいる人に一番届く言葉・情報は何か、共感なり反感なり一番心を動かす言葉は何か」というのを。
文章の書き手ならそうでなきゃなりません。やまもといちろうさんやhagexのオジキなどはこの辺りに貪欲なプレイヤーであるなぁと認識しています。彼らは真性のエンタテイナーですし。あきみちさんはブロガーの中でも際立って誠実なプレイヤーであります。読み手に対して誠実であるあまりに有料メルマガでしくじったりするほどに。
俺はテキストサイトを書きだす前から雑誌に記事を書くフリーライターだったので、「自分の言いたいことよりも、読み手が満足するものを目指して何が悪い?」と素直に思えるので、正直「ガツガツしたところを見せたくないアマチュアブロガー心理」というのは気になります。具体的にはシロクマ先生とかコンビニ店長とか。いやほんと、あなた達も十分に「読み手をきちんと意識してあれこれ考えて書いている」じゃないですか。そういうあなた達の気合の入った文章は大好きです。「より多くの人に読まれる良い物を作ってやろうじゃね-の」と思うことは決して悪くない話だと思います。もっと公言しちゃっていいんじゃないかと思います。

で。
そのあたりを強く意識しているからこそ「より多くの人に言葉が届く」言葉のニュアンスに悩み、ここを見誤っちゃいかんからこそアドバイスが綺麗事に寄ってしまうという感覚はわかります。PVさえ出せばいいや、小技駆使して人さえ集めて数字出しゃいいや、炎上して注目集めりゃいいや的な、アフィリエイタータイプの感覚と一緒にされちゃならん、という感覚は。
この感覚を的確に示しているのがやまもといちろうさんの「PVとか人数とかといった、数字を柱にしちゃダメだぞ」という言葉だと思います。「より多くの人に言葉が届く」のと「PVが多い」ってのはちっと違う。ブロガーの中で頭角を表し、そして次のステージが見えてくる人というのは、「PVそのものは大きくないけれどあのエントリ、このエントリがしっかりと思い出される」ような人だったりします。PVやらSEOの順位やらアフィ収入やらリツイート数やらといった目に見える数字ではない、「言葉や情報に心を動かされた人」の数こそが大事です。たくさんのPVというのは「心を動かされるだろう人により接触できる可能性」程度に考えるべきじゃないかと。

「影響力ゼロからブログ・twitterでネット影響力を獲得する方法」というあきみちさんのエントリは非常に優れた考察で、これからなにがしかの発信を行ないたい人はぜひ読むべきであると思いますが、特にブログ界隈、さらに限定してこのエントリを読むような界隈にいる人がブログで影響力を高めていきたいと望むなら方法はたった一つしかありません。
「既に影響力のある自分より先を行く人達に『おっ』と思わせ、反応させて影響力を借りながら読者を増やしていく」目指すべきノウハウはあれやこれやとありますが、結局これしかない。これしかないのだから、徹底的に自分の強みを活かしてフルパワーで打ち抜いていくしかない。力を溜めて打って溜めてまた打つ、これを繰り返していくしかない。最初は反応の無さに苦しみますし、例えラインを超えても力を溜める作業は楽しくはあれど楽ではないものです。でも人に届く快感を得続けるためにはやるしかないわけですよ。

というところまで突っ込んだ上で、「だから、何か言いたいことを強く持っている」必要があるよねーと。
というのを一気呵成に書き捨てるっていうのもどうかなとは思うのですけどね俺。

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