「復興グルメ旅」を読み、福島宮城に行きたくなる

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日経BP社の「復興グルメ旅」という本をいただきました。


「復興グルメ旅」は日経BPnetの「復興ニッポン」で連載されていた「味から始まる復興 ~復興グルメ~」の書籍版。
東日本大震災によって甚大な被害を受けながらも、変わらない味を提供しようと闘っている飲食店を取材した「グルメ本」です。

津波にあった店を立て直し営業を再開したお店、仮設商店街でばらばらになった町をつなぐ店。農業漁業が壊滅している中、同じ味を残そうと奮闘する店…。
そんな飲食店50店のなんとも美味しそうな料理の数々を紹介しています。

東日本大震災に関する悲劇や、原発に関する取り組みなどはあれから2年、関東に住んでいて多くの情報を得ることができます。しかしこの本で取材されているのは、「震災に遭いながらも『食べさせる』気持ちを失わなかった被災地の料理人たちの情熱、その姿」。震災直後から今に至るまでの被災地での暮らしを知ることができます。

「食べるものは何かしらあったけれど、みんな食べ物を選ぶ楽しさに飢えていました。だから限定メニューではなく、震災前同様のメニューでお客さんを迎えたかったんです」という食堂「富士乃屋」、「どうしたら自分が無事で、前向きに頑張ろうとしていることを皆に知ってもらえるかを考えました。そのためにはお店を再開するのが一番だと思ったんです」と語る石巻「ぼうず」。
様々な状況で、様々な思いで店舗を立て直し、料理を提供する彼らの言葉は深く深く刺さります。
たぶんそれは「キズナ」などといった「いかにもな言葉らしい言葉」ではなく、「美味いものを食べるのが暮らしの中での幸せ、美味いものを食べさせるのが料理人の仕事」という、古今変わらず存在する料理人の気持ちがそのまま表れているからでしょう。

いやしかしそれはともかくとして、紹介されている寿司の、ウニの、釜飯の、イタリアンの、ラーメンの、焼き肉の美味しそうなこと!ああもう食べたい!被災地とか関係なしに食べに行きたい!

…と、こういうことを言うのは不謹慎に感じられてしまいそうですが、本書の前文で非常に良いことが書かれています。

「支援とかボランティアとかいう言葉がそこにかぶさった途端、なんか居心地悪くなる。支援なんて偉そうだし、ボランティアって柄でもない。そんなことを言う友人はまわりにゴマンといる。わかる。そんなお題目はどうでもよくて、たとえば東北のおいしいものを食べて、満腹になって、栄養にもなって、お肌つやつやになって、結果的に応援にもなる。それでいいと思う。」

今我々が被災地に対してできる大事なことは、厳しい状況に眉をしかめたり涙を流したりすることではなく、足を運んで食べること、遊ぶこと。本書でも大事なのは遠慮することなく「食べたい!食べに行きたい!」と感じること。

福島・宮城は楽しい。福島・宮城は美味しい。
raf00は福島・宮城が大好きです。東北道のドライブが楽しくて何度となく福島・宮城に立ち寄り、いろいろ遊んでいろいろ食べてきました。震災後も福島宮城産の美味そうな食べ物があると好んで買い求めていました。が、「被災地」とか「ボランティア」とか「野次馬根性」とか、そういう言葉が引っかかって震災以来なかなか足が向けられていませんでした。

でももう無理。もう行く。食べに行く。震災以前は苦手だった牡蠣も好んで食べるようになったし、ウニも食いたきゃ、喜多方ラーメンも食いたい。仙台の冷やし中華もすっかりご無沙汰。

もうね、福島に宮城に行きたくなる本です。やられました。待ってろよ福島宮城。

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