ここ10年位のロードバイク知識をアップデートしよう

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相変わらず自転車が大好きです。しかし痩せないraf00です。

個人的な見解ですが、ロードバイク趣味の良いところに「技術の進化速度がそれほど高速ではなく、一定の知識が長期間有効である」ところが挙げられると思っています。
忙しない技術進化は追いかけている分には楽しいものの、あまり頻繁にスタンダードが更新されてしまうと息苦しくもなりますし、ひとつひとつをフォローしていると買い替え頻度が高くてお財布に厳しいことにもなります。
10年前のロードバイクの知識・技術が一通り現在も有効であるというのは幅広い世代に支持される上でポジティブなことだと思っています。
ただ、この10年くらいで変わってきているところもあるので、そうしたアップデート情報をまとめておきましょう。10年後に見返して「やっぱりそれほど変わらないねー」と思うことになるか、「随分変わってしまったな」とため息をつくことになるか。

■コンポーネント関連の変化

デカい知識としてはそれほど変化はありません。
引き続きSHIMANOとCAMPAGNOLOがシェアを二分、SRAMがこれを追う構図はそのままで、グレードごとのラインナップも概ねそのまま。

・SHIMANO 105が11速に
これまでDURA-ACE/Ultegraが11速、105/Tiagraが10速、SORAが9速となっていましたが、105が2014年6月に11速にアップデートされています。
イノベーション志向のSRAMが既に12速変速を投入していますが、DURA-ACE/Ultegraが11速をキープしたことで、SHIMANOの105は安価ながらこれらと機能上は横並びとなりました。この105 5800シリーズは非常に軽量で、「1世代前のUltegraよりもモノが良い」と好評。
2017年時点では、「105かぁ…、せめてUltegraくらいは欲しいよね…」と言うのがやや悩ましいレベルになっています(実際に乗ると違いはあるのですが)。

・電動コンポの登場
2009年にSHIMANOが「Di2」を発売、CAMPAGNOLOが「EPS」を、そしてSRAMがワイヤレスな「eTap」で追随するなど、大手各社が上位コンポーネントで電動変速機を発売しています。
電動化することで非常にスムーズな変速が行えて、ワイヤーの調節が不要になるなどメンテナンス上のメリットもあるなど評価は上々。既にプロロードレースの世界では一般的な機能になっています。

ホビーロードの世界ではまだまだ普及しているとは言い難い状況ですが、今後ロードバイクを新規購入する際はフレームが電動コンポ対応モデルであるかを確認しておく必要があります。

■ディスクブレーキ

自転車のディスクブレーキ自体はそう珍しいものでもありませんが、「ロードバイクへのディスクブレーキ搭載」に関しては、ここ数年非常にホットな話題になっています。

ディスクブレーキは握力を使うことなく非常に強力な制動力を生み出せる機構で、下り坂や雨天で活躍する他、カーボンリムが使えるようになるなどメリットも多いのですが、既存のホイールが使えなくなる、メンテナンスや輪行に若干の難があるなど、ホビーユーザーにとっては過渡期真っ只中。
また、プロの世界でも2015年に公式レースでトライアル採用されつつも16年にディスクブレーキで怪我をする事故が発生し中断、極めて大きな議論になるなど、未だ発展途上と言える状況です。

■エンデュランス(コンフォート)ロードが本格的に

ロードバイクの特性は「レーシングタイプ」「エンデュランス」「ヒルクライム」と分かれているのは御存知の通り。しかしかつては「それぞれ特性は違うけれど、といってもそれほど大きな違いではない」と言っていませんでしたか?が、近年はこの方向性の違いはかなり大きなものになってきています。

レーシングタイプのロードバイクはエアロ性能を追求し各社独特な形状になっています。エンデュランスロードは、かつては「乗車姿勢がよりアップライト」「フレーム剛性が意図的に低め」「コンポなどのパーツグレードが低め」といったセッティングで「あえて選ぶ必要性はない」ようなものが主流でした。
しかし近年のエンデュランスロードには、衝撃吸収のための専用の機構が盛り込まれたモデルが多く登場しています。
例えばSPECIALIZEDのRoubaixは従来の「フォークの垂直方向の柔軟性を増す」アプローチから、「ヘッドチューブ上部にサスペンションを搭載する」という大胆な機構でダイナミックな衝撃吸収を実現しています。TREKは可動式のステアリングコラム、洗濯バサミのような分割構造のシートチューブを備えたIsoSpeedテクノロジーをDomaneに搭載。
また、近年のエンデュランスモデルには上述のディスクブレーキを搭載するなど、レーシングバイクとはコンセプトが大きく異なるものとなってきています。

また、新たなロードバイクの形として、2014年以降グラベルロードという種類も知名度を上げています。本格的な悪路走行と小回りを優先、また担ぎ上げることを想定してホイールベースが短いシクロクロスと比べると長距離を走りつつ若干の未舗装路も走破できるというコンセプトになっていて、よりカジュアルなロードバイク利用の形として受け入れられつつあります。

■タイヤ幅の常識が変わった

一般的なロードバイクのタイヤ幅は23c。アップデートするならより細い20cを検討するというのがかつての「ロードバイクの常識」でした。raf00も20cの激細タイヤのシュッとしたルックスに魅入られていた一人です。
しかし、近年では23cよりも25cの方が転がり抵抗が少なく、走行性能を追求するならばむしろ25cを装着すべきであると言われています。同体重で同空気圧である場合、23cよりも25cの方がタイヤ変形幅が少なく接地面積が小さくなる、という理屈であり、「タイヤ幅が小さいほど接地面が少なかろう」というこれまでの常識が覆されているのです。
ワイドリムのホイールが増えたという背景もあるようですが、実際プロロードレースでも25Cが標準になっていますし、フルパッケージで販売されるロードバイクも25cが増えてきています。
太いタイヤを履いているロードを見て「アマチュアめw」と笑うのはやめましょう。

■ブランドに関する意識の変化

ロードバイクブランドに関するイメージも幾分変化しています。
2010年以前なら「コスパだけの台湾メーカー」と笑われていたGIANTは、世界最大の自転車メーカーとして高いカーボンフレーム技術を擁し「安く、かつ質実剛健」なイメージが定着。
同じ台湾メーカーのMERIDAも新城幸也効果で近年人気急上昇中です。
ビアンキは積極的なエントリーユーザー取り込みの自転車啓蒙活動によって、非常に多くのユーザーがいるものの、活動の結果としてやや「エントリーユーザー向け」なイメージが定着。
また、ドイツ発オンライン直販専門のキャニオンや、GIANTグループのコーダブルームなど、新興のブランドもいろいろ注目されるようになっているので、ブランドイメージについては多少認識のアップデートが必要になるでしょう。
とはいえ、Trekは相変わらず高技術力、キャノンデールはカーボンキラー、いつか乗りたいLOOK/TIME、派手だぜピナレロ、かわいくてオシャレだぜDe Rosa、堅実だぜスイスのSCOTT/BMC…といった基本イメージはそれほど変わりません。

■変わっていそうで大きくは変わらないアクセサリ関係

激しい技術競争が行われている上記のような領域に比べて、アクセサリ関係は比較的ゆったりとした進化を続けている状況です。計測系ではパワー計測などの領域がアップデートされていますが、Garminの基本機能はそれほど劇的に進化したとは言えず、2世代前の500Jと最新の510Jでも格段に使い勝手が変わるというものではありません。

■総合:ロードバイクの選び方

以上、細々と技術が進んでいるため、ロードバイクを購入する際の検討ポイントは以前よりもやや増えています。
レーシングバイクであればエアロの強さ(ヒルクライムとのバランス)、本格的に検討できるようになったエンデュランスとの住み分け、電動コンポへのアップデートができるフレームか否か。ディスクブレーキにするか否か。
選択肢・楽しみ方がより広くなっているので、最新トレンドを見ると初心者におすすめできる1台というのは若干変わってくるのではないでしょうか。
なおリカンベントは相変わらずマイナーなので初心者に勧めてはいけません。

■で。

SPECIALIZEDのRoubaixが革新的な乗り心地なんですよ。本当にびっくりなんですよ。8年スポーツ自転車に乗ってきて、「レース方向は…ないかな。ブルベはそのうちやってみたいな」と思うraf00にはぴったりなんですよ。というわけで欲しい。欲しいのです。

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