私的自転車考 - 自転車を守る鍵について

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年末だなんて信じたくありませんraf00です。

自転車選び考で「クロスを買うべきか、ロードを買うべきか」を書いている間に、evernoteの中に他のメモが溜まりに溜まってしまったので、先に出しておきましょう。今回はスポーツ自転車を持つ上で欠かせない「鍵」の話。

■前提として憶えておくこと

長く自転車と付き合う上で盗難対策はあるいは自転車そのものの知識よりも重要かもしれません。
まず、盗難には大きく分けて3種類のパターンがあることを憶えておきましょう。

1)プロの盗難者による犯行
2)パーツだけかっぱらわれる犯行
3)カジュアルな素人による「乗っていっちゃえ」な犯行

鍵の話を始める前でなんなんですが、本物のプロの手にかかると全てのタイプの鍵は無力です。どれだけ高価な鍵を使っても破壊されてしまいますし、地球ロック(移動できない構造物に連結させる施錠方法)をしていなければ鍵を10個つけていても車に載せられて終わります。
また、パーツだけかっぱらわれる犯行というのも完全には防ぎにくいものです。我々スポーツ自転車乗りは出先での有事対応のためにアーレンキー付きの多機能ツールを持ち歩いており、即座にバラし修復する手段を用意していますが、悲しいことにその中に手癖の悪い人がいることは否定できません。中でも高額なものを使っているなら気をつけたいのがホイール。クロスバイク・ロードバイクのホイールは工具不要で瞬時に取り外せ、高額なものだと売りさばきやすいので狙われがち。またサドルなども高額なものがあるため狙われます。場合によってはコンポーネントが全て外される…という事例もあり、一切油断なりません。これら全てを鍵で守ることはどれだけ気を使ってもできません。
極論すれば「目を離したらどこであっても盗まれる可能性はある」と言えます。

その上で自転車の安全対策としては2点のポイントを重視する必要があります。
・持っていかれるリスクを避けるため、移動できない構造物に連結させる「地球ロック」をすること
・盗難の時間を遅らせるために、異なる2種類のタイプの鍵を使うこと(ダブルロック)

というわけで、自転車の鍵にはどんな種類があるのか、見ていきましょう。

■U字ロック

Panasonic(パナソニック) U型ロック SAJ080 ブラック
U字型の金属と棒状の金属を接続するタイプの鍵で、バイクで多く使われています。
近年は高硬度鋼や切断作業を邪魔する塗装などの工夫も取られており、頑強さが高まっている点が魅力。
バイクであればホイールに付けておくだけで防犯用として使えますが、自転車では基本はホイールとフレーム、もしくはタイヤと地球ロックで利用します。
難点は地球ロックができるシーンが極めて限られ、持ち運びにかさばってしまうこと。地球ロックができる製品は当然大きくなりますし、重くなります。フレームに引っ掛けておけるものもありますが、重量が1kg増えると考えるとなかなか悩ましい存在です。

■ワイヤーロック

GIANT ジャイアント 自転車 ワイヤーロック・錠 EX-1(黒 ) フラッシュテールライト付 日本未発売【並行輸入品】
金属製のワイヤを束ねて保護用の素材で巻いたタイプの鍵で、ワイヤの太さや長さが豊富で、最も数多くの製品が販売されています。長いワイヤーロックであれば前後輪とフレーム、周囲の構造物をまとめてロックでき、地球ロックも様々な形式で行うことができます。
総じて軽量で、細いものならほとんど重さの負担がなく、コンパクトに纏められるものも多く携行向き。
反面、細くて防犯的に頼りなく感じられてしまうのが難点。ワイヤーロックは専用の工具で切断して盗難されることになるのですが、一定以上の太さであれば切断時間は太くても短くても変わらないのだそうです。また、一定以上細いとニッパーで切断が可能になってしまい、カジュアルな盗難にも対応できなくなります。

■チェーンロック

ABUS 685/75 SHADOW BLACK RF 85-3603091102 85-3603091102
ゴツいチェーンを使い、繊維などでカバーしたタイプの鍵で、ワイヤーロックを思い切り大げさにしたもの、と言えます。ロックしている様が遠目からもはっきりわかるため、「絶対に盗ませないぞ」というアピールの効果は高く、無骨な見た目からもMTBライダーに愛されています。
チェーンであることから当然重く…というかすごく重く、コンパクトな収納はできません。
移動中はたすき掛けするのが最も手間がないのですが、長期間使ったチェーンロックは様々な汚れを巻き込んでいるため、着ている服を汚してしまうのも難点。

■多関節ロック

走行時はフレームに装着 ブレードロック 【フレーム装着ケース付き】 折りたたみ 盗難防止 自転車用 EK-BDLOCK
金属製のプレートをつなぎあわせた鍵で、折りたたむことでコンパクトな形状にまとまります。
一見「新しい発想のナイスな選択肢」に見えるのですが、曲がる方向の自由度がないので意外と地球ロックできない場面が多く、鉄板なのでめちゃくちゃ重く、展開収納がちょっと面倒くさいなど、思いのほか使い勝手は良くありません。
またやたらと重い割に構造上つなぎ目が弱く、激重屈強なものでないと「道具要らずで破壊可能」という、もはやなんの意味があるのだかわからないことにもなります。実際,raf00は小型なものを買って後悔し、素手で曲げたら見事に割れたことがあります。さすがに弱すぎる。

■個人的おすすめの鍵・施錠方法

ダブルロックは最低限必要。しかし軽さがウリのスポーツ自転車で重い鍵を複数持ち歩くというのもなかなか判断しにくいものです。
というわけで、raf00は「下記のうち2種類の鍵を基本的に利用し、おまけに鍵を1つ携行する」という自転車ライフを送っています。


外出時の第1段階用に使っています。スポーツ自転車専門店でならどこでも手に入るcropsのワイヤーロック。
ペンチがあれば余裕で切れてしまうなど、メインとして使うには全く頼りない存在ですが、取り外しが容易で意外と長いのにコンパクトにまとまり、腕やフレームに巻いて移動でき重さがほとんどないなど、いつでもどこでもどんな時でも施錠する習慣にストレスなく対応してくれます。


最近メインで使っているのがこちら。上記のcropsと合わせて利用しています。金属部分がむき出しのU字ロックはフレームの塗装を削ってしまうので、シリコンで覆われたこの製品はマシンに優しく重宝します。


上記パナソニックのU字ロックがサドルバッグに入らないので、荷物を最低限に抑えたロングライドをするときはこちらのU字ロックをサドルバッグに入れて移動しています。


鞄の中にいつも放り込んであるのがこちら。これを単体で利用することはありませんが、ワイヤーロックとU字ロックを掛けた状態で、さらにサドルとヘルメットをフレームに連結するために使っています。海外旅行時などにも使えるなと思って買ったのですが、自転車用にしか使っていません。

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