Plantronics M70/ロジHS400Mで片耳ヘッドセットの魅力に目覚める

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この7年ほど、「1000円ずつ高いイヤホンを買っていく」遊びをしているraf00です。しかし「むしろ最悪にチープな音のするスピーカーがほしい!」と思うなど、一向にAVマニアとしての教養が身につきません。

さて、最近のイヤホンはノイズキャンセリングや音をきれいに耳に届ける機能が充実して没入感の高いものが数多く登場していますが、最近になってBluetoothの片耳ヘッドセットがほしくなってきたんですよ。
ジムでトレーニングをしているときはケーブルが邪魔になるし、電話対応や同僚との会話で完全に没入できない時や、電車や徒歩で知らない場所に移動している時、こんな時はイヤホンを片耳だけ当てているのですが、せっかくの優れたイヤホンの機能が台無し。ステレオ音声も半分しか聴けなくなるので、まともに曲を聴けなくなったりもします。

そんなわけで6種類ほどヘッドセットを試してみたのですが、ヘッドセットはヘッドセットでいろいろ課題があります。ヘッドセットの主な利用方法としてハンズフリー通話が挙げられますが、正直これはほとんど電話をしないraf00にとって不要。ジムトレーニングに使いたいことを考えるとフィット感も重要。
また、外で音楽を聴くために使うのでゴリっといかにも「通話するぜ!」と言わんばかりのヘッドセットはちょっとカッコ悪い……。
そんな感じであーでもないこーでもないと試してきたのですが、最終的にロジテックのHS400Mと、 PlantronicsのM70が実に素晴らしかったのでオススメしたいと思います。

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というわけで2つを並べてみました。右のインナーイヤー型がM70、左のカナル型がHS400Mです。
どちらもA2DPでスマホの音楽再生に対応しステレオ音声を片耳にまとめられ、iPhoneのヘッドセットバッテリー表示対応、マルチポイント接続可能と、スマホ用のヘッドセットとしての機能は十分に備えています。

で、この2機種のタイプを簡単に書いておくと「フル機能のベストセラー機 M70」「極小・快適な音楽再生機 HS400M」といった感じ。それぞれ詳しく書いていきましょう。

■万能で安価、ベストセラー機 Plantronics M70

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2ちゃんねるのヘッドセットスレッドや各所のレビューでも「とりあえずこれを買っておけ」と推奨され、悪評の少ない良品です。

・ヘッドセットは結構電源がオンになってるかわからない、ペアリングの状態がよくわからない…などなど基本的なところでストレスを感じがちなのですが、本機はスイッチがスライド式でわかりやすい、日本語アナウンス搭載と、やたらとわかりやすくなっています。ペアリングもやけに早く、切り替えのストレスがないのも好感です
・AVRCPを搭載しているので、オーディオ再生時に音量ボタンの長押しでトラック操作ができます。これがすこぶる便利
・Siri対応。iPhoneとペアリングさせておけば、メインボタンを長押しすることでSiriを呼び出し、各種操作をすることができます
・小型軽量ながら電池の持ちが良く、1日のうち8時間音楽再生ができていました。がっつり使いたい人には良い選択肢になるでしょう
・インナーイヤー型ながら、耳に引っ掛けるパーツがついているので、イヤーフックを使わなくても妙に耳にフィットします。ただし、密閉感はなく音量が高いとやや音漏れします。
・細長い形状で、若干もみあげ部分に張り付く感触があります
・五月蝿い場所ではノイズが多くなるというレビューが見られますが、静かな環境であれば音声通話品質は良好
・MicroUSB端子での充電形式ですが、端子のカバーがなく常に剥き出しなので、ジムトレーニングで汗が入ってしまわないかが不安

小型軽量ながら最新のヘッドセットに求められる多くの機能を備え、かつ電池の持ちが良いというまさに万能。
個人的にはカナル型を長年好んでいるのですが、インナーイヤーながらフィット感があり使いやすく感じられました。
日本語アナウンスやSiri対応、AVRCPによるオーディオコントロールなどヘッドセット側が持つ機能が豊富で、これ一つが十分にWatchやGlassなどのウェアラブルデバイスに比肩する性能を持っているように思えます。
「ヘッドセット、やるじゃん」と思わせてくれる製品でちょっとこれは使ってみてほしい。

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■極小で音楽再生用途に最適 ロジテック HS400M

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とにかく小さい。小さくて安い。そして使いやすい。2012年と3年前に発売されたモデルながら、現在も人気の高いヘッドセットです。

・極小サイズ。6gと非常に軽く、細長なヘッドセットが多い中、耳からはみ出ないというコンパクトさです。カナル型でありこのサイズであるので、うっかり耳から外れてしまうということがほとんどありません。さすがにジムでタフなトレーニングをしていると緩むこともありますが、イヤーフックをつけると髪の毛や手でひっかけないかぎりはもうズレません外れません。軽いので(比喩ではなく実感で)つけていることを忘れることがあります
・耳からはみ出ないサイズなので、「ヘッドセットつけちゃってるぜ!」感がほとんどなく、これならば町歩きができそうです
・カナル型でステレオ音源を片耳用にモノラル変換できるので、片耳での音楽再生用途としては必要十分。音漏れもありません
・MicroUSB端子にカバーがついているので汗を気にすることなく安心です
・M70にはないSCMS-T方式のコンテンツ保護にも対応しているので、ワンセグに対応可能です。地味にありがたい
・AVRCPには非対応。ボディが極小で音量調節時にうっかりメインボタンに触れてしまうことも多いので、あっても誤作動を招きかねないものの、できることならこの機能はほしいです
・音声通話は普通。口元に全く近くないので不安になりますが、普通に聞こえているそうです
・電池の持ちは最大4時間と良いとはいえません。こまめに充電する必要があります
・Bluetoothの接続はやや弱く、胸ポケットに端末をしのばせることが推奨されています。ただ、日常利用している限りでは分厚いデニムのパンツに携帯を入れてもそれほど気にはなりません
・安い。Amazonで1600円台で購入可能なので、壊しても落としてもそれほど痛くない点は大きなメリットです。電池の持ちの悪さをカバーするために複数買っておいても良いと思えるくらい。2つ買っても(安価と呼ばれる)M70とほぼ同価格

M70と比べると機能はシンプルですが、仕事中や徒歩移動中などはスマホ側で操作してしまえば良いものですし、トレーニング中や自動車/自転車での利用であればそもそも細かく操作すべきでもないので、イヤホンの煩わしさを解消するという目的であれば捨てても良い機能が捨てられていると判断できます。

最大の魅力は極小なサイズ。実際にいろいろなヘッドセットを試してみるとHS400Mの軽さとフィット感は抜群で、そしてなにより付けていてもカッチョ悪くない。

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そんなわけで片耳ヘッドセットを2つ紹介してみたのですが、個人的には仕事中や通勤時にHS400M、ジムトレと自転車でのロングライドで音声ナビを使うためにM70をそれぞれ使い分けています。
自転車でのイヤホン利用に関して各都道府県の説明を調べたところ、「周囲の音が判別でき、警官の声かけに反応できるならイヤホンは(たとえ両耳装備でも)OK。片耳ヘッドセットなら音楽再生してても全然OK」と明記されており、音楽再生しちゃっても良いのですが、集中力が落ちて不意のトラブルに見舞われるのは避けたいので個人的に自粛。国道はもってのほか、細い道でも急な飛び出しが多いですし、荒川サイクリングロードでも後方からの高速車接近を耳で感じられないとヒヤっとするので。

片耳ヘッドセットはコードの擦れ音などがなくなるなどのメリットもあるので、ぜひ使ってみてほしいなと思う次第です。

で、ここからは戯言。M70を使っていて感じたのですが。
ヘッドセットが先行して進化していたこと、Siriの進化、ウェアラブルデバイスが注目されたタイミングなど、様々なタイミングの食い違いがあるのでしょうが、ヘッドセットこそウェアラブルデバイスとして最も現実的に様々な課題を解決できるパーツなのではないかなと思っています。
Glass型端末は視覚の分野の入出力を行うので他者のプライバシー問題と無縁ではいられませんし、腕時計型端末は夢は膨らむものの、時計機能以外で独特な使い道が見出しにくいものになっています。
しかし、ヘッドセットであれば通知機能を音声やバイブで確実に届けやすく、音声ナビゲーションなどは現在の技術で十分に利用可能、また耳に設置するので体温や心拍は取りやすく、他者に影響を与えることなくプライベートに利用できるものに発展させられます。
SiriやGoogle音声入力も使い勝手が向上していますが、Watchに話しかけてWatch上で表示されるものを見る…というのは「それなら最初からスマホ使えばいい」レベルの無駄な使い方であり、音声で指示して音声でSiriのアナウンスを聞くほうがスムーズであろう、というのもヘッドセットが向いているポイント。
また、今でこそウェアラブルデバイスは「見せ付ける」ことが一つのメリットとして語られますが、普及した場合は自然な存在であった方が良くこの点でも「向いてる」存在であると思えます。
正直電池の持ち以外は現在の技術でできる(実際にやっている)ことばかりなので、SF的な未来を渇望する人たちには面白くないとは思うのですが、ヘッドセットの分野でさらに高度な利用ができるようになったらエキサイティングだなぁと考えたりしています。