バイラルメディア運営者がなんか言ってた話/バイラルメディア議論について

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引き続きバイラルメディアに関する議論が沸騰しておりますね、raf00です。

すっかりネットカッコイイヒーローになりつつあるヨッピー氏がWebTechAsiaに仕掛けた話題がネット中を駆け巡っておりますが、そんな中、2ちゃんまとめなどをわっさわさとパクったことが話題になった糞バイラルメディア、Spotlightの運営者がなんか言ってた記録が掘り出されたようです(注:新しいエントリだと勘違いしていましたので「掘り出された」に訂正します)。

バイラルメディアはゴミじゃねぇんだよ

どうしてこう、糞バイラルメディアの面々は一つも理論武装できてないのにみんな表に出てきてしまうのか。光を見ると近付かずにはいられずそのまま焼け死ぬ蚊か蛾かなにかなのか。
で、燃えるために表に出てきたこの運営者が言いたいことは「ソーシャルからのトラフィック爆発ってすげーよ」と、「メディアBがメディアAの記事をパクって5万シェアが出たとするじゃん?それって違うユーザー層にアプローチできたってことだから、パクってもいいじゃん?」ということのようで、後者に関してはよし滅べ!って感じでございますね。

メディアの運営者なら「僕はたぶん皆さんが思っているより純粋に信じています」とか能天気なこと言わず、「皆さんが思っているよりも様々な影響を与えてしまうものとして真摯に注意深く見ています」とか言えよ、信じてどうすんだよ…。わざわざブログで「ボクはみんなよりも何も考えてないよ!」とか表明してどうするんだよ。

さて、ヨッピー氏とWebTechAsiaの一件を受けて徳力さんが新たに見解を出されています。

[徳力]Yahooスマホガイドの悪質バイラルメディア追及レポートが凄すぎて、もはや日本では誰も自らを「バイラルメディア」と名乗らなくなりそうな件について

先日田端さん徳力さんsasakillさんという超豪華メンツによるバイラルメディア語りが行われていたときに感じたことなのですが。

田端も徳力もよくわかってない! バイラルメディアを実践してわかった、従来メディアとの具体的な違いを教えます
バイラルメディアという言葉は、いつからパクリサイトや劣化コピーメディアのことになってしまったんだろう。

流入導線がソーシャルの普及に寄って大きく変わり、従来のSEO経由よりもソーシャル経由のトラフィックの方が大きく影響するようになった、この点はとても重要で「バイラルメディア」の価値はここにある!といった話が徳力さん、sasakillさんがされていました。
でもこれって2010年代に入ってからはごくふつーに言われていることで、かつ別にメディア運営だけの潮流ではありませんよね。事業会社もこの変化に対して、やれソーシャル戦略だコンテンツマーケティングだネイティブアドだと様々な方針転換を迫られています。むしろ頭を悩ませるのは「派手で目立つ話題ばかりが取り上げられて、なかなかソーシャルでの言及頻度が生じないタイプのビジネス/製品はどうするべきか」みたいなところだったりもします。

というわけでこの一連の流れにおいて、今熱く「ソーシャルの流入が!」というのはあまりホットではないなぁと感じていたりしました。がんばってるブロガーならTwitter/facebookからのトラフィックを上げるためのテクニックはこの数年来でいくつか持っていますよね。(言及されたコメントをRTして再拡散するとか)

で、「流入導線が変わりました、だからそれに適応しました」って話だけでバイラルメディアを語ってもバイラルメディアが体現するこの時代の厄介さを無視することになるんじゃね?と思うわけですよ。
つまり、大量のシェアを生み出し続ける「話題になるネタ」を豪快に集めまくらなきゃならないというバイラルメディアをバイラルメディアたらしめる要素に背を向けることになります。
この点、先にあげた糞バイラルメディアSpotLightの糞運営者様も豪快に背を向けられていますが、一連の話題の核はここ以外なんでもないわけです。

「PVを上げるよりもたくさんのシェアを生み出すほうが価値があるしエキサイティングである」ということは全く否定しませんし同感もします。
が、そのたくさんのシェアを生み出すためにはどうしたって自前だけでやっていくことはできません。余所からネタを奪っていくしかないでしょう。丁寧な掲載許可とトラフィックをネタ元に還元する仕掛けを入れていくことは不可能ではありませんがまともにやっていたら(個人の趣味ではなくビジネスとしては)とても採算が合うものではないでしょう。「バイラルメディア」を名乗るなら、どうしたってグレーないしブラックな領域に踏み込まざるを得なくなります。

その上で「バイラルメディア」という言葉が汚れていっているという徳力さんの言葉ですが、「バイラルメディア」という言葉が穢れることでなにか問題があるのでしょうかね?
「ソーシャルからの流入がどうこう」は既にインターネット全体の潮流ですし、ソーシャルボタンをつけて拡散を促すのも現代のサイト運営ではごく当たり前のこと。「ウェブのコンテンツをボット中心から人間中心に引き戻すムーブメント」についてはコンテンツマーケティングなどで十分に語られてきた話です。
「いやでもバイラルメディアはアメリカでも…」っつってもアメリカでも低品質なパクリが問題視されてますしね。

で、ちょっと「バイラルメディア」とは離れるのですが、「コンテンツマーケティング」もユーザーの注目を集め拡散を狙うために面白いんだか面白くないんだかよくわからないことをしてみたり、エロい姉ちゃんでPV引っ張ってたりと、それはそれでブランディングの観点で「それって本当に良いことなの?」と首をかしげるような展開になっていたりもします。「バイラルメディア」を始めとする「人間中心に引き戻したムーブメント」はその功罪をむしろきっちりと話していくべきではないかと思っていたりします(おもしろコンテンツマーケティングに関してはやりたい企業はやればいいって話ではあるんですけど)。

で、「1:メディア間で著作権の取り扱いに関して協定を作る」という話は、そもそも旧来のまともなメディアはそれなりに著作権の取り扱いはきちんとしていて、グレーな企業メディアはどうせそんなの聞きゃしないし、完全な個人ブロガーは横のつながりがなかったり商売と関係なかったりするわけで、それこそ「ビジネスとブログが密接に関わっており、ブロガー集団としてある程度のまとまりがある」AMNでやってバシーンと見せられるとかっこいいなぁとか思うのですが、現実的に実現できるものなのかなこれ。

ともあれ、徳力さんがイベントを主催されるということなので応援しています!

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