今月開幕!フォーミュラEがよくわかる基礎説明

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メルセデスが圧倒しまくっていて完全にF1はダルダル観戦モードのraf00です。

さて、今月9月13日に新世代のモータースポーツ「FIA フォーミュラ E チャンピオンシップ」がいよいよ開幕します。
化石燃料を使わない電気自動車フォーミュラカーでの市街地レース選手権。最近世界的に「つまらん」と言われているF1ファンが大注目!…しているよな?…していない?……っていうか知らない?…いやいや大注目している新しいレースカテゴリが誕生するのです。

日本で放送開始から25年以上経過したF1を今更見始めるのもなんだなぁ…という皆さんも、全員0からスタートできる大チャンスです。というわけで、フォーミュラEの基礎を今回はズバッとご説明したいわけです。

■フォーミュラEとは?

フォーミュラEは、これまでのモータースポーツで常に付きまとっていた「化石燃料の無駄遣い、大気汚染の象徴」という批判を払拭するために、大気汚染対策として優れた電気自動車の普及促進を狙い年間10戦行われるチャンピオンシップ形式のレースシリーズです。

開催地は世界各地の大都市や有名リゾート地の市街地コース。9月13日に中国北京で開幕。ブエノスアイレスやマイアミ、ロングビーチ、モンテカルロなどを経て最終戦はイギリスのロンドンで開催されます。これまでのレースシリーズと比べ、実に華やかな開催地と言えます。元々は香港やロサンゼルス、リオデジャネイロなどで開催予定だったのがキャンセルになってるけどまぁ細かいことは気にすんな。

マシンは2014年に限りルノー製のマシンを用いたワンメイクレース。参加する全車が同じスペックで、ドライバーの実力が如実に現れレースが楽しくなることでしょう。このワンメイク縛りなレギュレーションが適用されるのは2014年シーズンのみで、2015年からは各チームが製造・改良することができるようになります。
また将来的にはコース上の給電レーンを走行してワイヤレス充電できる「ダイナミック・チャージング」を導入し、まるでエフゼロみたいじゃーん!と心躍る展開が目指されているのですが、とりあえず今年は充電できないのでピットでマシンを乗り換えます。ローテクだな!

一方で時代を先取る素晴らしいアイディアも採用されています。
「ファンブースト」というシステムで、ファン投票によって最も多くの人気を集めたドライバー3人に対し、レース中1回5秒間だけ、一時的にブーストをかけて車のパワーを150kwから180kwに高められる権利が与えられます。
本日、ファンブースとの投票が開始され、誰でも投票できるようになっているので、みんなでレースに関与しちゃいましょう。

ファンブースト投票はこちら

選手権のポイントシステムは非常に興味深いものになっています。
選手権はドライバー部門とチーム部門の2つ。ドライバー部門はかつてF1でも採用されていた有効ポイント制が導入されます。これは年間成績のうち、成績の悪かった下位2戦を切り捨てて8戦分の結果を選手権ポイントとして計測するというシステムです。チーム部門は全戦の成績を反映します。
完走時のポイントはF1と同じ25-18-15-12-10-8-6-4-2-1ポイントですが、決勝だけでなくポールポジションに3ポイント、ファステストラップ記録者に2ポイントが加算されます。ズバ抜けて速いドライバーがハットトリック(PP・1位完走・ファステストラップを独占すること)をキメると計30点が記録され、2位と一気に12点差が開くんだけどそれでいいんでしょうか?

このフォーミュラE選手権はテレビ朝日が放映権を獲得しており、地上波・BS・CSの3波を活用して全戦生中継を行うと表明しています。多分地上波は深夜にちょこっとダイジェストで流れるんだと思いますけど。

■チーム紹介

フォーミュラEに参戦するのは10チーム20人のドライバーです。簡単にチームとドライバーを説明していきましょう。

・トゥルーリGP
かつてF1でルノーやトヨタGPで活躍し、一流と言えるだけの力量がありながら持ち前の不運で様々なチャンスを逃してきた日本でもおなじみのドライバー、ヤルノ・トゥルーリが自らチームを率いて乗り込んできました。メインドライバーはトゥルーリ本人。さらにAUTO GPで優勝経験のある女性レーサー、ミケーラ・セルッティがドライバーを務めます。

・チャイナ・レーシング
中国オブ中国。THE中国。どういうチームであるかはマシンカラーリングを見れば一目瞭然です。

参考リンク

ほら、すっげえ中国だ。
ルー・ヤン(呂洋)というおっさん率いるA1GPやGT1などに同名チームで参戦してきた中国チーム。
ドライバーも董 荷斌という中国人。そしてもう一人は名ドライバーネルソン・ピケの息子として華麗にF1デビューしたものの、全くパッとしないままにクラッシュゲート事件というF1界を震撼させる事件の実行犯にさせられクビを切られたネルソン・ピケJrが参戦。

・アンドレッティ・オートスポーツ
アメリカが誇るレースファミリーの一人マイケル・アンドレッティが運営するレーシングチームがフォーミュラEに参戦。
なおどのくらいレースファミリーかというと、親父のマリオがインディ500・デイトナ500・F1を全て制した伝説のレーサー、マイケルもCART(インディ)チャンピオン兼元パッとしないF1ドライバー。マリオの双子の兄弟のアルドもマイケルの弟のジェフも、マイケルの息子のマルコもアルドの息子のジョンとアダムも全員レースドライバー。
要するにアンドレッティ=レース大好きな人たち。
現在もインディカー・シリーズに参戦しつつのフォーミュラE参戦です。
ドライバーはかつてF1でスーパーアグリでデビューしたものの日本人を走らせたいチームに翻弄されて結局7戦しか走れなかったフランスのフランク・モンタニー。もう一人は未定。

・e.dams・ルノー
F1黄金時代の名ドライバー、アラン・プロストとフランスの老舗レーシングチームDAMSがタッグを組んでフォーミュラEに参戦。
なんと息子のニコラス・プロストをドライバーとして起用しています。親父そっくりなデカっ鼻は要注目です。
もう一人は2009年から2011年までF1のトロ・ロッソチームに所属し、渋い走りを好むF1ファンに応援されたものの結局あんまりパッとしなかった元F1ドライバー、セバスチャン・ブエミ。

・ヴェンチュリー
フランスの自動車メーカーヴェンチュリーと、あのレオナルド・ディカプリオの共同プロジェクトとして参戦。
キャリア全盛のハリウッド俳優が全力でチームを運営します。
ドライバーも元F1ドライバーを2名揃える豪華な布陣。
まずはニック・ハイドフェルド。2000年から2011年まで11年間F1に参戦、非常に多くの入賞を果たし日本のみならず海外でも「Next Generation」と次代を担うドライバーとして期待されたのですが185戦走って結局優勝0だったパッとしない戦歴の持ち主です。
そしてステファン・サラザンは1999年に正ドライバーの代役としてF1ブラジルGPに参戦。予選でチームメイトを上回る順位を記録したものの、決勝でスピンしてリタイヤ、その後F1で走ることのなかったパッとしないどころか記憶してるF1ファンも少ない逸材です。

・アムリンアグリ
日本のF1ファンにとってはある意味夢・ある意味失望の象徴である「スーパーアグリ」が帰ってきた!
イギリスの保険会社「アムリン」をメインスポンサーに迎えての参戦です。
ドライバーはインディカーの女性ドライバー、キャサリン・レッグと、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ。

・ドラゴン・レーシング
名前からうっかりチャイナレーシングに続く中華チームか!と考えてしまうかもしれませんが、アンドレッティ・レーシングと並ぶアメリカのインディカーシリーズのトップチーム。
ドライバーはインディカーのオーバルコースで度重なる大クラッシュを喫して、ロードストリートコース専門ドライバーとなったマイク・コンウェイと、F1デビューしたもののヴァージン・ロータスチームじゃどうしたってパッとした見せ場を作ることができなかった元F1ドライバー、ジェローム・ダンブロシオがエントリーしています。

・マヒンドラ・レーシング
インドのコングロマリット、マヒンドラグループの自動車メーカー部門が全力参戦。
ドライバーはインド史上2人目のF1ドライバーとなったカルン・チャンドックと、レース業界の伝説中の伝説、アイルトン・セナの甥にして、そのセナに「僕が史上最高のドライバーかどうかは、この甥っ子が成長した時に判断してほしい」と言わしめた……が、結局F1では対して活躍しなかったブルーノ・セナ。
なお、カルンとブルーノは共に同年HRTチームで同僚としてF1ドライバーとしてデビューした仲。心憎い起用だ。

・ヴァージン・レーシング
2010年から2011年までF1に参戦していたヴァージンがフォーミュラEに参戦。
ドライバーはF1に史上最年少参戦を果たし、史上2番目の若さで初入賞を果たした…のを最後にパッとしないままF1を去ったハイメ・アルグエルスアリと、GP2シリーズに参戦を続けていたサム・バードがマシンを操る。

・アウディ・スポーツ・アプト
そしてドイツのアウディもフォーミュラEに参戦。
ドライバーは…確か先述のヴァージンレーシングでF1にデビューした…んだったっけな?そしてそのまま気付いたらいなかった元F1ドライバー、ルーカス・ディグラッシと、このチームのチームオーナーの息子ダニエル・アプトが出場する。

というわけで、魅力的な10チームと、いろいろパッとしなかった元F1ドライバー11人と2人の女性ドライバーを含む20人の個性的なドライバーにより、フォーミュラEは戦われます。

というわけで、全く新しい…と言いながら、実は自動車メーカー各社はすでに電気自動車ではなく水素自動車に未来を見ていて、この技術競争に関わる気があんまりないことが現時点でわかっちゃってて明日はどっちだ感がすでに漂ったりしている、おまけに幅広くモータースポーツを眺めているマニアにとってはチーム紹介で並べたように別の意味でオモシロい、フォーミュラEシリーズが来週末に始まるヨ!
みんな観た方がいいヨ!

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