2014年F1GP第2戦 マレーシアGP

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航空機墜落の報でテンションが非常に低い中でのマレーシアGP。
開幕戦での「レースのつまらなさ」や、レッドブルの燃料計問題などネガティブな要素が多い中での開催となった。

■予選

フリー走行ではロータスとケータハム可夢偉が周回を重ねられず、再びぶっつけ本番の予選を迎える。
フリー走行終了後から強烈な雨が降り出し、予選は開始時刻が50分遅れることになった。
コンディションが最悪であったQ1で、終盤エリクソンがクラッシュし赤旗終了となったがケータハム・マルシアなどが脱落し順位としては混乱が見られない。Q2ではアロンソとクビアトが接触し再び赤旗で中断が発生。雨の走行に難のあるウィリアムズが脱落した。また予選中走行妨害があったとしてボッタスに降格ペナルティ。
フリー走行から常にトップを走っているメルセデス勢は予選でもQ1・Q2・Q3とハミルトンがトップを快走しポールポジションを決めている。2位にはペースを取り戻したレッドブルのベッテル、3位にロズベルグ、苦戦のフェラーリはそれでもアロンソ4位・ライコネン6位と追いすがっている。

■決勝

ペレスがスタートできずそのままレースをリタイヤ。スーティルがコース上に車を停める、小雨がぱらつくなどのトラブルはあったものの、セーフティカーは出動せず、クリーンなレース展開となった。スタートから独走したハミルトンがポールトゥウィンを決め、同じく一人旅を続けたロズベルグがこれに続く。3位にはこれまた独走に近い走りを見せたベッテル。
以下は様々なバトルが見られた。
スタートでベッテルを上回った同僚リカルドだったが、ピットインでタイヤがはまっていないままスタートしてしまい、ピットに押し戻されることで時間を無駄にする。さらにフロントウイングを落としてしまい再度ピットへ。ピットでのミスに対して厳しい処罰が下り、レース中の10秒ペナルティと次戦予選順位10位降格が決定した。最終的にマシンを止めリタイヤ扱いとなっている。
アロンソとヒュルケンベルグはピット回数が異なるでバトルを続け、2回ストップでタイヤが摩耗したヒュルケンベルグがアロンソに抜かれている。
その後方、バトンとマッサ・ボッタスのバトルも長期化していた。序盤からウィリアムズ同士の抜かせる抜かせないの無線はひーとしていたが、終盤タイヤを温存していたボッタスを先に行かせバトンと競わせる指示が降ったがマッサはこれを無視。結果順位が入れ替わることなくゴールをしている。
またマグヌッセン・クビアトの新人2人は落ち着いた走りで連続入賞を決めた。
ライコネンは序盤の接触が祟りポイント外完走。昨年の輝きはまだ見えない。

■レース感想

エンジン音の小ささには慣れた。というかタイヤをこじらせている音がよく聞こえるのはこれまでになく楽しいかもしれない。
また、変態フロントウイングにも驚くべきことに2戦目で慣れつつある。
だがやはり、過酷な低燃費走行を強いられる点はレースを面白くなくしている。マシンの速さ、タイヤの戦略と持ちに加えて燃費を気にしなければならないため、レースの状況把握が難しく、視聴していても散漫になってしまうところがある。後半になってバトルができないのも厳しければ序盤から後半のことを考えて抑えめに走ってしまうのも面白くない。

さて、第2戦目で比較的各チームの傾向が見えてきたが、シーズン前に予想されたほどの巨大な差はついておらず、メルセデスが独走状態であることを除けばタイム差はそれほど大きくついていないと言える。コンストラクターズ2位争いが加熱してメルセデスを逃してしまう展開になるかどうか。

それはそうと、同時期に開幕したインディで佐藤琢磨がフリー走行・予選とも1位で通過している。これはすごい。

■チーム別評価

・メルセデス
フリー走行から決勝まで完全勝利を決めた。
現時点では敵はなく、トラブルなく進めば序盤で他チームに大きなアドバンテージを築くことができそう。燃費も良く余裕を持って走行できている。昨年までのレッドブルのように隙がない。

・ウィリアムズ
終始並走している中で、マッサとボッタスの関係性は一気に冷え込みつつある。マッサのチームオーダー無視は以前もあったが、2戦目で意地になる必要があったかどうか大いに疑わしい。せっかく飛躍が望めるマシンを手に入れたのに身内で争っていてはもったいない。
しかし前戦でボッタスが怒涛の追い上げを見せたようなペースは今回見られず、バトンを抜きあぐねたレースを終えてしまっており、また雨への弱さが露呈したなど、マシン面でもウィークポイントが見られた。
ボッタスは2戦連続の予選順位降格。クリアな状態での走りを見てみたいものだが。

・マクラーレン
前戦に続くW入賞で最強メルセデスをコンストラクターズポイントで追い上げている。バトンもマグヌッセンもレース中は地味な存在だがきっちり仕事をこなしており、ぬかりがない。マグヌッセンはデビュー2連続ポイントと存在感を示している。
メルセデスエンジン搭載車の中では立ち上がりが厳しいなど若干の弱点も見えるものの、悪くない序盤戦を過ごしている。

・フェラーリ
職人アロンソが今年も彼ならではの仕事を見せている。燃費も悪くスピードも伸びないマシンを正確にゴールに持ち込み2連続の4位入賞。表彰台に上れるマシンではないが、その中で最善の結果を残した。
一方でライコネンは序盤にマクラーレンにリアタイヤをパンクさせられるトラブルに見舞われ、以後はロータスやケータハムを抜きあぐねてポイント圏外での完走となった。トラブルが続きモチベーションが低くならないと良いのだが。

・レッドブル
堅実な走りで3位表彰台を獲得し、ディフェンディングチャンピオンのベッテルがようやくチャンピオンシップに復帰。
前戦表彰台が夢と消えたリカルドは今回も3位4位が手に入る位置での走行を続けたが、ピットでのアンセーフドリリースに見舞われ、このレースをふいにしただけでなく次戦の予選順位を10グリッド落としてしまうことになった。ベッテルと比較しても遜色ない走りができているだけに悔しい。
マシンはストレートスピードこそ圧倒的に不足しているものの、コーナーリングでカバーしているのか決して悪い仕上がりにはなっていない。今後も予選・決勝ともに上位に食い込んでいくものと思われる。

・ロータス
再びフリー走行をまともに走れず、他チームとの経験値の差は広がるばかり。この中でグロージャンが完走したが、未だポイントを狙っていける立ち位置にはない。

・フォースインディア
ペレスがマシントラブルによりスタートできず、ヒュルケンベルグ1人のレースとなった。
良いスタート位置から2ストップ作戦で4位前後をキープし、アロンソとバトルを続けるなど好走、上位チームと十分に戦える姿を見せている。2戦連続でアロンソとバトルができるヒュルケンベルグの力量は来年に向けてかなり評価されそうだ。

・ザウバー
厳しい戦いを強いられているザウバーだが、今回は2台ともリタイヤ。中堅チームとして特筆できるポイントはなく、今年も苦戦を強いられそうだs。

・トロ・ロッソ
能力未知数だった新人クビアトが前戦に続き入賞し評価を挙げている。ベルニュはリタイヤを喫したが、トロ・ロッソの戦闘力は入賞圏内をかけて争えるレベルに仕上がっているようで、堅実に走り続けられればポイントを重ねられそう。

・マルシア
ビアンキはスタート後マルドナドと接触しリタイヤ。
チルトンは最後方で走り続け最下位で完走した。予選順位も雨だったとはいえQ1脱落で、シーズン前テストで見せた速さはフカシであったようだ。

・ケータハム
前戦に続きフリー走行を走り込めない、予選でマシンを破損するなど最悪の展開でマレーシア決勝を迎えたが、可夢偉13位、エリクソン14位と貴重な走行データを稼ぐことに成功している。
前戦で0周リタイヤを喫した可夢偉だが、今回も抜群のスタートで16位にジャンプアップ、その後も後続車とのバトルをしながら悪くないペースで走るなど、圧倒的に走りの劣るマシンで善戦した。新人エリクソンの能力は未だ判断できるタイミングになく、相対的な可夢偉の実力を推し量ることはできないが、この走りが続けられれば大いにドライバーとしての評価が高められるだろう。

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